vol.66 ネイティブへの幻想

   

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ネイティブから習うと上達が遅くなる!?

どんな言語でもいえることですが、「ネイティブから教わったほうが上達が早くなる」と信じている人が結構います。しかしこれは大きな間違いだと思います。

ベトナム語の場合でも、実際にネイティブから習った場合、結果として習得までにかかる時間は長くなります。
じっくり時間をかけて勉強したいという人ならそれでもかまいませんが、語学の学習にあまり時間をかけられない人や、てっとり早くベトナム語を身に付けたい人には最初の段階でネイティブから習わないほうがいいと思います。

なぜかというと、最初の発音でネイティブの先生から習うと非効率的な学習になってしまうからです。

感覚的に教えてしまうネイティブ

まずベトナム語の発音を外国人に理論立てて教えられるネイティブはほとんどいません。
もちろんネイティブなので、あなたの発音が合っているとか間違っているかなどの判断はできます。しかし、あなたの発音がどのように間違っていて、どのようにしたら矯正できるのかを理屈で(しかもそれを外国語で)説明できるベトナム人は非常にまれです。
実際は「とにかく私の発音をマネして体で覚えなさい!」のような感覚的な教えかたになる人がほとんどです。発音がトップクラスに難しいベトナム語の発音をネイティブのマネをするだけで身に付けるのには相当無理があります。

これでは最初の発音の勉強に耐えられる人はほとんどいなくなります。ベトナム語の勉強を途中で投げ出してしまう人が出てしまうのも無理はありません。仮に耐えたとしても、発音の学習に多くの時間が割かれてしまうでしょう。

妥協されるという恐怖

もっと最悪のパターンはネイティブの先生があなたの発音に慣れてしまったり、妥協してしまったりして下手くそな発音のまま次の段階にいってしまうパターンです。「vol.1 最初で最大の壁!まず発音から勉強せよ!」でも述べたように、ベトナム語の発音はリーディング、ライティング、スピーキング、リスニングのすべてのベトナム語の能力の根幹に関わるので、発音がいまいちのままだとベトナム語全体の能力に支障が出ます。結果としてベトナム語の上達が遅くなります。

対策は「理屈さき、実践あと」

これを防ぐ方法は「vol.65 理屈先、発音あと」でも述べたように、最初の発音の段階で理屈を先に頭に入れてしまうことです。ネイティブから発音を1から手取り足取り習うのではなく、理屈を先に入れ、その発音が実際に合っているかどうかのチェック係としてネイティブを利用するほうがいいでしょう。そのほうがはるかに効率的な発音の学習ができます。

まとめ

ネイティブに過度な期待を寄せるのはやめ、効率的な勉強のために最初は主体的な発音の学習を心がけよう。

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