vol.60 cán bộは「幹部」ではない!?

普段ベトナム人と仕事をしていて、単語の使い方に「あれ?」と思う時があります。

その1つがcán bộという単語です。cán bộは漢越で【幹部】で、意味もそのまま「幹部」となります。ちなみに日本語の「幹部」は「組織、活動の中心となる者」という意味があります。

しかしベトナム人はそういったリーダー的存在でない人にもcán bộを使う時があります。

実際に筆者が体験した話ですが、あるベトナム人が筆者のことを紹介する時に、「この人は日本側のcán bộです」のような紹介をされたことがあります。

その時、自分は別に上級職についているわけでもリーダーでもないのになんで「cán bộ」なんていう表現をするのかなぁ?と少し不思議に思いました。

越日辞書で調べてもcán bộは上で述べた日本語と同じ意味の「幹部」しか出てきません。

img_20161214_1500422

しかし、ベトナム語をベトナム語で説明した辞書、通称「越越」辞書で調べてみると少し違う意味が出てきました。

img_20161214_1501232

↑これがベトナム語をベトナム語で説明した「越越」辞書

img_20161214_1502122

↑のcán bộの項の2番目には
「Người làm công tác có chức vụ trong một cơ quan, một tổ chức, phân biệt với người thường, không có chức vụ.」

とあります。

訳すと「ある組織や機関に職務を有して仕事をしている人、一般人やその職務を有してない人と区別する(ために用いる)」となります。

この場合のcán bộの意味は「ある組織に属する構成員」くらいの意味になるでしょう。組織の中枢人物を指す「幹部」とは少し使い方が異なりますね。

また、後半の「一般人やその職務を有してない人と区別するため」の部分も重要で、cán bộという形で呼ぶことによって自分の職務や所属組織を明確にするという意味も持つこともわかります。

cán bộを漢越のまま日本語と同じ感覚で「幹部」と覚えてしまうと2番目の意味があることに意識が向かなくなります。気を付けなくてはなりませんね。

まとめ

ベトナム語のcán bộは「幹部=組織の中心人物」の意味の他に「組織の構成員」という意味も持つ。中心人物に限って使うわけではない。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です