vol.267 助動詞khóとdễ 〜品詞に縛られない!?〜

khóとdễは「難しい」「易しい」という意味で習う形容詞ですが、実は助動詞として考えることもできます。

それはkhóとdễの後ろに動詞を置くことができるからです。

田中さん
そもそも形容詞の後に動詞がきてもいいの?
トマト
全然大丈夫です。ベトナム語は形容詞や動詞など、文の述語となるものが連続することを認めているからです。

助動詞khóとdễ

意味はkhó+Vで「Vしにくい、Vしづらい」、dễ+Vで「Vしやすい」となります。

(例)
khó nói=言いにくい

khó ăn=食べにくい、口に合わない

料理が「まずい」と婉曲的に表現したい時に「khó ăn」と言うと便利です。

khó nghe=聞き取りにくい

dễ nhớ=覚えやすい

dễ viết=書きやすい

dễ uống=飲みやすい

khóとdễを形容詞とは捉えずに、「khó+V」「dễ+V」と助動詞的に考えたほうが処理しやすくなるのがわかりますね。

dễ thươngはなぜ「かわいい」?

そもそも「dễ thương=かわいい」や「khó chịu=不愉快な」などの単語も分解すると「dễ+V」、「khó+V」の形になっています。

thươngは「愛する、慈しむ」という動詞です。dễ+thươngで「愛しやすい」となり、それが転じて「かわいい」となったわけです。

vol.81 “Yêu”と“Thương”の違いは愛の差?

2017.01.04

同様にkhó chịuのchịuも「受け入れる、耐える」という動詞です。khó+chịuで「耐え難い」となり、それが「不愉快な」という意味に変化したわけです。

品詞に縛られない

このようにベトナム語では単語の品詞の目線を少し変えると理解しやすくなる場合が結構あります。

「khóは“難しい”という意味の形容詞」という品詞にガチガチに縛られたような覚え方は、ベトナム語学習において好ましくないということを覚えておいて下さい。

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