vol.109 類別詞のお話⑦ ~類別詞は潤滑油!?~

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今まで見てきたように類別詞の主な機能は以下の二つあります。

1.名詞を絞り込む(特定させる)機能 ※お話③/お話④を参照
2.助数詞としての機能 ※お話⑥を参照

基本的には類別詞の機能はこの二つをおさえておけば十分ですが、類別詞にはもう一つ「コミュニケーションの潤滑油」という機能があります。今回はそれを紹介します。

「コミュニケーションの潤滑油」機能とは?

これは類別詞を先に明示することによって後に続く名詞を聞き手に認識しやすくさせ、コミュニケーションをスムーズにさせる機能があるということです。

例①sách

例えば話し手が「本」という意味として「sách」を使いたいとします。
しかしsáchという単語単体では「本」という意味もあれば「策略」という意味も存在します。sáchという単語だけでは意味は固定されず宙ぶらりんのままです。もちろん文脈などから意味を確定させることもできますが、もっと簡単にsáchを「本」という意味に固定化させる方法があります。

それはsáchの前に「quyển」という類別詞を付けるだけです。quyểnは本やノート類などにしかつかないのでquyển sáchと言うことで「本」という意味に完全に固定化させることができます。

また、聞き手はquyểnという単語がとびだしてきたら、その瞬間に「あ、次に来る単語は本とかノートとかの冊子系なんだな」と瞬間的に予測することができます。
quyểnという類別詞を前置きさせることにより、聞き手にとっても単語の意味をとらえやすくなります。

例②bàn

もうひとつ「bàn」という単語を使った例をあげましょう。

bànには「机」という意味があります。だから「私は机が欲しいです」とベトナム語で言いたくて「tôi muốn bàn」と言ったとしましょう。

しかしこの文は文法的には合ってても相手はあなたの意図をくみ取ってくれる可能性は非常に低いです。なぜならbànの単語の意味が不確定だからです。
bànには「話し合う」という動詞の意味もあります。なので後に続く語によっては「私は話し合いたい」という意味になる可能性もあります。

もしbànを「机」という意味に確定させたかったらbànの前に類別詞cáiを付けて「cái bàn」とすることです。類別詞は名詞にしか付かないので「cái bàn」で「机」という意味に固定化させることができます。だから「tôi muốn cái bàn」と言えば「私は机が欲しいです」という意味としてきちんと相手に伝わります。

まとめ

このように類別詞をつけることにより、単語の意味を固定化させ、話し手にとっても聞き手にとっても相手の意図を認識しやすくなり、コミュニケーションをスムーズにさせることができます。

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