vol.110 類別詞のお話⑧ ~ルールに背く例外たち~

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類別詞のお話②でcáiは無生物名詞(動かないもの)に付き、conは生物名詞(動くもの)に付く、ということを勉強しました。

基本的にほとんどの名詞はこのルールにのっとっていますが、実はごく一部この法則に従わない例外的な名詞があります。つまり生物名詞なのにcáiがついたり、無生物名詞なのにconがついたりするあまのじゃくな名詞があるということです。

無生物名詞なのにconがつくもの

☆例☆
・con sông 川
・con đường 道
・con mắt 目
・con dao ナイフ
・con tem 切手

上にある名詞は生物系の名詞じゃないのに類別詞conがつきます。一見関連性がないように見えますがこれらの名詞にconがつく理由は説明することができます。

conのもとは「よく動くもの」につく類別詞です。そこから派生して「動きを連想できる名詞」についたのだと考えることができます。川の流れ、道路の車の動き、目の挙動など、「川」「道」「目」などはいずれも動的な印象を持つ名詞ととらえることができます。

じゃあ「ナイフ」や「切手」の場合は? ナイフの場合は何か物を切ったりするときなど手の動作に合わせてナイフもかなり動きます。切手の場合も切手に貼ったものが遠くに運ばれて動く様子が連想できます。ちょっと強引なかんじもするけどこのように一応理屈をつけて覚えましょう。

生物名詞なのにcáiがつくもの

☆例☆
・cái kiến アリ
・cái cò 鷺(サギ)

生物名詞なのにcáiがつくものは非常に少なく、古い慣習的な言い方として残っています。
ただしこのパターンの場合、通常のconに変えても文法上問題はないので無理して覚える必要はありません。余力のある人だけ覚えてください。

サギをcái còと呼んだわけ

鷺(サギ)をcái còなどと呼ぶ言い方はもともとベトナムのca daoという民間伝承詩からきています。

その昔ある詩人がサギに出会いました。詩人はサギが一生懸命食べ物を探しても見つからず、苦労して死にかけている姿を見て、サギは貧乏でなんてかわいそうな生き物なんだろうと感じました。
詩人はそのサギを呼ぶときには活動的で生き生きとしたイメージを持たせるconを付けるよりも、貧乏で、死(=動かないもの)をイメージさせるcáiを使ったほうがサギに合っていると思い、詩の中でサギをcái còと呼びました。
その詩の中で使ったcái còが慣習的に現在まで残っていると言われています。

※参考サイト
http://www.voatiengviet.com/a/cai-va-con-05-11-2010-93436379/863577.html

まとめ

・無生物名詞なのにconがつくものは「動きを連想できる名詞」だからついたのだと考える。
・生物名詞なのにcáiがつくものは無理して覚える必要はない。

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