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vol.215 [慣用句] 善に生きれば福きたる

nagaimidia / Pixabay

ở hiền gặp lành」という慣用句を紹介します。

語彙解説

ở hiền=善良に生きる

ởの意味は「住む」です。みなさんおなじみの単語ですね。「〜に」「〜で」などの前置詞としてもよく使います。

ởの発音は日本人は苦手です。日本語で「オー」と言っても絶対通じませんよ。よく使う単語だけにởの発音はしっかりマスターしたいですね。ởの発音に関しては以下のリンクを参考にして下さい。

次にhiềnは「善良な、温和な」という意味の形容詞です。漢越では【賢(ケン)】です。hiềnという字はベトナム人の名前にもよく使われます。男性にも女性にもよく見られますね。それぐらいポピュラーで良い意味です。

よってở hiềnで「善良に生きる、良い態度で暮らす」となります。

gặp lành=良いことに会う

gặpは「会う」という意味の超基本単語です。知ってなきゃやばいですね。gặpは人以外にもgặp may mắn=幸運なことに遭遇する、gặp tai nạn=事故に遭う、gặp mưa=雨に降られる、など様々な現象を目的語にとることができます。

次にlànhは「良い、幸運な」という意味です。さきほどのhiềnと意味がとても似ています。その2つが合わさった「hiền lành=善良で優しい」という言葉もあるくらいです。

よってgặp lànhで「良いこと、幸運なことに出会う」となります。

慣用句の意味

以上のことから、ở hiền gặp lànhで「善に生きれば福きたる」となります。人に優しく温和に生きていれば良いことが必ず舞い込んでくるよーという仏教由来の慣用句です。

トマトは「正直者こそがバカを見るからむしろ少しずる賢く生きたほうがいいのでは!?」と思っているので、この慣用句に関しては少し冷ややかなかんじでみていますが、まだ精神の修行が足りないのでしょうか…

慣用句の真偽はともかくとしてベトナム語はどの単語もよく使うので慣用句と合わせて覚えておきましょう。

まとめ

・ở hiền=善良に生きる
・gặp lành=良いことに会う
・hiền lành=善良で優しい
・ở hiền gặp lành=善に生きれば福きたる