vol.164 thậm chíの役割

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ベトナム語の長文を読んでいるとthậm chíという単語が時々出てきます。thậm chíはなかなか日本語訳しづらい中級レベル以上の単語です。初級者向けのものが多いベトナム語の参考書にはまずこの単語の解説はないし、わかりづらい単語となっています。

なので今回は中級ベトナム語以上の方向けにthậm chíが出てきた時の対処法や考え方を紹介したいと思います。

thậm chíの本質

まず辞書で調べてみるとthậm chíは「~でさえも、~までも」などとあります。しかしこの日本語訳ではあてはまらない場合もあるし、いまいち本質をとらえきれてません。

本質をとらえるために漢越を考えてみましょう。thậm chíは漢越で【甚至】です。【甚】は「はなはだしい、度を越えている」、【至】は「いたる、およぶ」という意味です。つまり【甚至】で「普通でないレベルまでいっちゃってるよ」といったかんじの意味になります。

thậm chíの役割

thậm chíの本質をもとに、上の画像の例文を見てみましょう。

ông ấy không nhớ tên tôi, thậm chí còn không nhớ chúng tôi đã từng gặp nhau.

例文の意味は「彼は私の名前を覚えていなかった、それどころか会ったことさえも忘れていた。」となります。名前を忘れているのでさえ十分ヤバいのに会ったことも覚えてないなんて彼は普通じゃないよ!といったニュアンスの文です。

例文からわかるようにthậm chí以下は常識外の、普通でないことを加えて、彼の覚えてない具合をより際だたせていますつまりthậm chíは後ろに常識外の例がきて、thậm chíより前の文を強調させる役割を持つということです。

文, ⇦強調[thậm chí+常識外の例] 

このことさえ覚えておけば文脈に応じて適した日本語訳をつければいいだけなのでわざわざ辞書的な日本語訳を覚える必要はありません。

thậm chíの例

・mải làm, thậm chí có lúc quên cả ăn.
食べるのを忘れてしまう時があるくらい仕事に没頭する。
(※食べるのを忘れてしまうという普通でない例を加えて、仕事に没頭するということを強調している)

・đã không giúp, thậm chí còn phá.
助けてくれなかったどころか、めちゃくちゃにされた。
(※めちゃくちゃにするという非常識の例を加えて、助けなかったことを強調している。)

・nhiều người có suy nghĩ sai lầm về cá mập, thậm chí còn chẳng biết chúng là cá nữa.
多くの人はサメに関して間違った考えを持っている。ましてやサメが魚類だということさえも知らないのだ。
(サメに関して間違った考えを持っていること強調させるために、サメが魚類であることを知らないという極端な例を出している。)

まとめ

・thậm chíは後ろに常識外の例がきて、前の文を強調させる役割を持つ。

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