vol. 372 ベトナム語の「付加語」とは??

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お久しぶりです!

実はベトナムで胃腸の調子が悪くなり、日本に帰ってしばらく療養していました。

原因はよくわかりませんが、引きこもってて不規則な生活があたったのではないかと思われます。

最近ようやく回復してきたのでブログも再開します。

また、これを機にライフスタイルを大幅に見直し、“ひきこもりすぎない” グローバルニートを目指します!

付加語とは?

さて、みなさんはベトナム語の「付加語」というのを聞いたことがありますか?

付加語とはもともとある単語に無意味な単語(音節)をもう一つ加えることによって単音節語(1音節語)を双音節語(2音節語)にする現象のことです。

例えばvui vẻのvẻ、rõ ràngのràng、buồn bãのbãなどが付加語となります。

どうしてvuiだけでなくvui vẻという単語もあるのでしょうか?今回はそのことを考えてみましょう。

ベトナム語1単語=ひらがな1文字

ベトナム語の単語は基本的に単音節で構成されています。

単音節とはひとつの音のかたまりの単位のことで、「母音もしくは母音と子音で構成された音のまとまり」を指します。

日本語では「あ」「か」「ぎ」など「ひらがな1文字を単音節(1音節)」として考えます。

つまりベトナム語の1つの単語は日本語のひらがな1文字に相当する音の単位で構成されているということです。

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以前日本語を勉強しているベトナム人からbắpの日本語訳がかなり覚えづらいと言われたことがあります。

bắpは「とうもろこし」という意味です。これはベトナム人からするとかなり長く感じる単語です。

なぜかというとベトナム語では「bắp(バッ)」と1音節で単語が構成されているのに対し、日本語では「と・う・も・ろ・こ・し」という6音節で単語が構成されています。

実に音の長さが6倍もあり、ベトナム人にとってはかなり長く、覚えづらいと感じるでしょう。

一方でベトナム語のbắp(バッ)という単語は日本人にとってはかなり短く、息つくまもなく一瞬で終わる感じがあります。

単語を長くして聞き逃しを防ぐ

要するに、ベトナム語は単語一つ一つがめっちゃ短い音でできているということです。

単語一つ一つの音の長さがとても短いので、うまく聞き取れなかったり、聞き逃したりしてしまう場合もあります。

ましてやそれが文中での大事な単語で、その単語のせいで文全体の意味がわからなくなると大変ですよね。

そこで出てくるのが付加語です。もともと単音節(1音節)だった単語にもう一つ音を付加することで双音節(2音節)の単語にします。

双音節にすることによって音の長さが2倍になり、単音節の時よりもその単語をはっきりと聞き取りやすくなります。

つまり、付加語は単語の「聞こえの度合いを長くして」聞き逃しを防ぎ、コミュニケーション上の齟齬を減らす役割があるということです。

また、音が長くなったのでその単語は自然と文の中で少し強調される形にもなります。

付加語の例

付加語は純粋ベトナム語の形容詞に表れることが多いです。

※赤字部分が付加語

・vui vẻ
楽しい

・rõ ràng
明白な、はっきりとした

・buồn
悲しい

・mạnh mẽ
力強い

・lạnh lẽo
寒々しい

・rộng rãi
広々とした

・khó khăn
困難な

・khéo léo
器用な、巧みな

・giữ gìn
維持する

・xinh xắn
美しい

lặt vặt
こまごました

付加語そのものに意味はない

付加語の役割はあくまで聞こえの度合いを長くすることにあるので、付加語そのものに大きな意味はありません。

例えばvui vẻのvẻには意味はありません。この場合のvẻはvuiから派生した付加語であるのでそもそも分けて考えること自体がナンセンスです。

なのでvuiもvui vẻも「楽しい」という訳にしてかまいません。

vẻは単体では「姿、様子」という意味がありますが、vuiの付加語のvẻとたまたまスペルが同じというだけで関係ありません。

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しかし、lạnh lẽo(寒々しい)のように単語によってはやや強調した訳にしたほうがいい場合もあります。

それでも、もとのlạnh(寒い)から大きく逸脱したような意味になることはまずありません。

2単語で構成されている単語のうち、1つの単語の意味がはっきりしなかったらまず付加語を疑いましょう。

付加語の法則

付加語にはある音声上の法則があります。

例えばrõ ràng(明白な)のようにもとの単語のrõと付加語のràngでは頭子音[r-]がそろっています。khó khăn(困難な)でも頭子音 [kh-]が共通しています。

また、lặt vặt(こまごました)やkhéo léo(器用な)のように単語の後ろの部分[-ăt]、[-eo]の音をそろえるパターンもあります。

このように、付加語は基本となる単語の後ろか前に置かれ、単語の最初か後ろの音をそろえる(頭子音の音をそろえるパターンが多い)という法則があります。

まとめ

付加語の概念や役割を知っておけば納得して単語を覚えることができます。以下の点をしっかり理解しておきましょう。

  • 付加語とはもとの単語に無意味な音節を加えることによって単音節語を双音節語にする現象のこと。
  • 付加語は単語の聞こえの度合いを長くして聞き逃しを防ぐ役割がある。
  • 付加語は純粋ベトナム語の形容詞に表れることが多い。
  • 付加語そのものに大きな意味はない。
  • 2単語で構成されている単語で、1つの単語の意味がはっきりしなかったら付加語を疑え。
  • 付加語は基本となる単語の後ろに置かれ、頭子音の音をそろえるパターンが多い。
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