vol.31 文法力は単語力!?

ベトナム語は語形変化しない

ベトナム語の特徴は?と聞かれたら、たいていの人は「声調が6つある」だとか、「発音が難しい」などの発音面の特徴をあげるかもしれない。

ただベトナム語にはもう一つ文法面での大きな特徴がある。それはベトナム語は「語形変化をしない」ということだ。

語形変化をしない、というのはつまり主語や時制や数などによって単語の形が全く変わらないということだ。例えば日本語の「行く」という動詞は「行きます、行った、行け」などのように変化するし、英語でも「go, went, gone」などのように文法機能に応じて変化する。しかしベトナム語の場合は「đi」の一つだけ。「行きます」も「行った」も「行け」もすべて「đi」のまま変化しないのである。

この形が変わらない「đi」に時制などの文法機能を持たせるためには副詞などの別の語を付け加えて表わさなければならない。例えば過去を表す副詞đãを加えて、đã điとすれば「行った」と表現することができる(ただ文脈上過去が明らかならばđãは省略可能)。

文法学習は単語勝負!?

ベトナム語には日本語や英語にあるような動詞の活用や変化の規則を覚える必要がない。そのような語形変化のルールを覚える手間が省ける代わりに、先ほどのđãのように別の単語を新たに覚える必要がある

要するにベトナム語の文法学習はひたすら単語を覚えることでもある。英語学習者が動詞の不規則変化を必死に覚えるように、ベトナム語学習者は文法機能を持つ様々な単語を必死に頭にインプットしなければならないのだ。

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