ベトナムの街中にある看板などから実践的なベトナム語を学びましょう。
今回はchợ đêm(夜市)での串焼き屋に掲げられた

nướng là mê
thử là phê
という看板を分析してみましょう。
nướng là mê
まずnướngは調理の基本単語で「焼く」という意味です。nướngの後に省略されている単語はthịt(肉)です。
nướng thịtで「肉を焼く」という動詞になりますが、逆のthịt nướngは「焼き肉」という名詞になるので語順に注意してください。
次にlàの後ろのmêは「夢中になる、溺れる」という意味です。漢越語で【迷】です。
実はここは〈等号〉のlàではなく、「A là B=AしたらB」という〈条件⇒結果〉の用法として使っています。
つまり「焼いたら、(あなたは)夢中になる」という意味になります。A=Bではなく、A⇨Bという関係です。Nếu〜thì….=もし〜なら…という接続詞と同じだと考えてもかまいませんが、〈条件⇒結果〉のlàはAとBのつながりに即時性、直接性の性質があります。
・Uống thuốc này là khỏe lại.
この薬を飲めば元気になるよ。・Em xem hình này là nhớ anh rồi.
この写真を見たらあなたが恋しくなる。・ Bay là thích ngay.
飛んだら(搭乗したら)すぐに(べトジェットが)好きになる。※ベトジェットのキャッチフレーズ
thử là phê
後半のthử là phêも同じ関係です。thửは「試す」という意味で、漢越語でも【試】です。「V + thử=試しにVする」という助動詞としてもよく使います。
phêは若者のスラングで、「(本能的に)気持ちよくなる、恍惚となる」という意味です。
つまりthử là phêは「試してみれば(食ってみれば)、美味しくて気持ちよくなるぞ」という意味です。
意訳すれば「食ってみな、飛ぶぞ」といったかんじです。
まとめ
nướng là mê
(俺たちが)焼いたら、(あなたは)引き付けられ
thử là phê
食べてみたら、最高の気分になれるぞ
ちなみにmêとphêが母音部分で韻を踏んでおり、語感をよくさせています。「A là B=AしたらB」という〈条件⇒結果〉のlàは日常会話でもよく使うので覚えておきましょう。



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