定期購読マガジン「トマトのベトナム語学習ラボ」はこちら

vol.483 「〜ぶり」はベトナム語で?

動画版はこちら↓

なかなかとっさに出てこない「〜ぶり」はベトナム語で何ていうのか考えてみましょう。

「久しぶり」はベトナム語で?

「〜ぶり」といったらまずはこのフレーズですね。これはフレーズをまるごと覚えてしまいましょう。主に以下の二通りの言い方があります。

・Lâu quá không gặp.
・Lâu rồi không gặp.

ポイントとなるのがまずlâuという単語です。lâuは「(時間的に)長い、久しい」という意味です。物が長い場合はdàiを使いますね。そしてquáは「とても~だなぁ」という感嘆表現なので、lâu quáで「久しいなぁ」となります。

後ろのkhông gặpは「会わない」なので、Lâu quá không gặpで「会わなくなって久しいなぁ→久しぶり」となるわけです。下の例文のようにquáの部分を〈完了・成立〉を表すrồiに変えても意味は変わりません。

さらに口語ではkhông gặpの部分を省略してLâu quáだけでも「久しぶり」という意味で使えます。

「年月 + ぶり」はベトナム語で?

「僕は2年ぶりに彼女に会った」のような「年月 + ぶり」の場合はベトナム語でどのように表現すればいいのでしょうか?

これも日本語を訳す形で考えても難しいのでベトナム語の型をそのまま覚えてしまいましょう。

  • Đã + 年月 + rồi + S không ~=…ぶりに~する

この場合のrồiは〈完了・成立〉を表すrồiではなく「去る、離れる、隔たる」という意味で使っています。

例えば

Đã 2 năm rồi anh không gặp em.
僕は2年ぶりに彼女に会った。

という文のĐã 2 năm rồiを直訳すると「2年間(過去から)離れている」となります。

つまりĐã 2 năm rồi anh không gặp emで「2年間過去からあなたに会っていない→2年ぶりにあなたに会った」となるわけです。

「Đã + 年月 + rồi + S không ~」の構文で注意してほしいのは日本語の「…ぶりに〜する」という訳に対してベトナム語ではS không〜と否定形になっていることです。

混乱しないためにベトナム語を直訳した形に沿って「過去から…間は〜していない」と覚えておいてもいいでしょう。

例文

Đã 1 năm rồi tôi không học tiếng Việt.
1年ぶりにベトナム語を勉強する。(過去1年間ベトナム語を勉強していない。)

Đã mấy ngày rồi mình không đi ra ngoài.
何日かぶりに外出した。(過去数日間は外出していない。)

まとめ

  • 久しぶり=Lâu quá không gặp / Lâu rồi không gặp
  • …ぶりに~する=Đã + 年月 + rồi + S không ~