ベトナム語が思うように口に出せない…日本語で言いたいことがベトナム語でパッと言えない…ベトナム語のフレーズがすぐに思い浮かばない…などなどベトナム語で会話をしていると必ずこのような悩みが出てきます。
しかしこのような悩みを解決する方法があります。それは「やさしい日本語をベトナム語に言い直す」ことです。
「やさしい日本語」とはネイティブの日本人が使う日本語を、日本語があまり上手でない外国人などのために簡単に言い直した日本語のことをいいます。
そのやさしい日本語を使うことにより、和文和訳力(日本語を日本語で言い直す力)が鍛えられ、日本語→ベトナム語をスムーズに出しやすくなります。
やさしい日本語にするコツ
まず普段使っている日本語からやさしい日本語にするコツをいくつか紹介します。
簡単にいうと小学校低学年でも理解できるような簡潔でわかりやすい日本語に言い直すということです。やさしい日本語にする作業は基本的な国語力が備わっている日本人であれば誰でもすぐにできるようになります。
やさしい日本語からベトナム語へ
やさしい日本語にしたら次はそれをベトナム語にします。具体的な手順は以下のようになります。
①普段使っている日本語を頭に思い浮かべる
例. ここは禁煙です。
②やさしい日本語に変換する
例. あなたはここでタバコを吸ってはいけません。
③そのやさしい日本語をベトナム語に訳す
例. Em không được hút thuốc ở đây.
その他の変換例
①それ賞味期限切れそうだよ
②その食べ物を早く食べたほうがいい。
③Em nên ăn món đó sớm / Em ăn cái đó sớm đi.
①彼は脇が甘いよ
②彼はまだすごくないです。
③Anh ấy chưa giỏi (lắm).
①あなたは学生?それとも社会人?
②あなたは今仕事か学校のどちらに行っている?
③Anh đang đi học hay đi làm?
①あの人とは縁切ったから。
②私はあの人ともう別れました。
③Tôi đã chia tay người ấy rồi.
①津波が発生する恐れがある時は高台に避難してください。
②大きい波が来たら、高いところに逃げて下さい。
③Nếu sóng to đến thì hãy chạy lên chỗ cao.
ベトナム語の例をみればわかりますが、やさしい日本語をベトナム語に訳す時の最低限の単語力は絶対必要です。逆にいうと例にあるベトナム語すら言えないのであれば基本的な単語力や文法力が不足しています。
また、やさしい日本語をベトナム語にする際に、最初に考えた①の日本語から多少意味はズレます。
しかし実際の会話で言い淀んで相手に伝わらなかったり、何を言えばいいのかわからなくて黙っていたりするよりかは、少し意味やニュアンスが変わっても相手に自分の意図を簡潔に伝えるほうが大事になってきます。
やさしい日本語への変換に慣れてくると②の部分を省略でき、①→③とスムーズに変換できるようになってきます。相手との会話の流れや意思疎通を大切にすることによって、積極的にアウトプットでき、自信がついて、ひいてはスムーズにベトナム語を話すことができるようになります。
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