12個目の子音、[v-]の発音を紹介します。
⑫子音[v-]の特徴
北部弁、正書法:英語の[v]の発音
南部弁:日本語の「ヤ」行
[v-]の発音は前回やった⑪の[ph-]の発音ができれば簡単です。上の画像のように前歯と下唇をくっつけたまま(※噛まない)、「ヴ」と言います。舌唇が少しバイブレーションすればOKです。
現在Việt Namは日本語で「ベトナム」と表記されているけど、ひと昔前は「ヴェトナム」とか「ヴィエトナム」と表記されていました。昔のほうが本来の[v-]の発音に忠実だったと言えます。
南部の発音に注意
[v-]は南部では日本語の「ヤ」行になります。例えばViệt Namを北部では「ヴィェッナー(厶)」と言うけど南部では「イェッナー(ム)」になります。聞き比べてみましょう。
↑北部弁
↑南部弁
vui(楽しい)を北部では「ヴーイ」、南部だと「ユーイ」になります。
↑北部弁 ※vui quáと発音しています。quáは南部の発音でワーと聞こえますが、クワーとしたほうがより北部弁らしく聞こえます。
↑南部弁
標準語だと思って北部弁ばっかり勉強していると、ホーチミンなどの南部に行った時にこのような発音の違いで聞き取れなかったりします。[v-]は南部の発音に注意しましょう。
北部のquáがワーに聞こえますが、正しくはクワーではないですかね。
北vui quáヴイ・クワー
南vui quáユイ・ワー
違っていたらごめんなさい。
そうですね。vuiは北部の発音ですがquáは南部の発音でワーと聞こえますね。クワーとしたほうが北部弁らしく聞こえますね。
ご指摘ありがとうございます。あとで修正しておきます。