vol.4で声調を勉強をしましたが、なぜ声調を先に覚えなきゃいけないのかというと、それは発音の核となるからだけでなく、ただ単純に声調を間違うと意味が大きく変わってしまうからです。
chàoの声調を間違うと…
例えば、外国人が一番はじめに習うであろうフレーズ、「xin chào(こんにちは)」の後ろのchàoは「まぁまぁ落ち着いて」の〈なだめる声調〉が入っているので、必ず下がる感じで「チャオ⤵」と言わなければなりません。もしこれを別の声調で言ってしまうと以下のパターンができあがります。
Xin chao➔ゆれて下さい。
Xin cháo➔おかゆお願いします。
Xin chảo➔フライパンお願いします。
Xin chão➔ロープお願いします。
Xin chạo➔軽くゆでた牛の脚の皮の薄切りに油で炒めた米の粉をあえた料理お願いします。
初対面の人へのあいさつでいきなり上の5つを言われたら誰だって「はぁ?」となるでしょう。
声調が違うだけでこれだけ大きく意味が変わってしまうのです。カタカナ(声調を無視した)表記でベトナム語を覚えるというのは、上の5つのセリフを放ってしまい、変人扱いされる可能性をはらんでいます。
「おじいさん」が「おチビちゃん」に…
実はトマトも、以前とあるご老人にあった時、最初のあいさつでchào cụ「おじいさんこんにちは」(cụ=結構年のいった男性の老人に対して使う敬称詞)のように、cụ を〈ヤクザの声調〉で重く言わなければいけないところをまちがって、chào cu「おチビちゃんどうも」(cu=幼い男児に使う呼び方。おち◯ちんの意味もある、ものすごくなれなれしい言葉)と、記号なしの平らな声調で言ってしまい、その老人にすごい怪訝な顔をされたのを覚えています。
みなさんも、ベトナム人に変な顔をされないように声調をはっきりと区別しよう!
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