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vol.520 ネイティブのような話し方にするためのたった一つのコツ

ベトナム語学習者なら誰でも「ネイティブのような自然なベトナム語を話したい」という目標を持っているでしょう。

しかしほとんどの人は話したいと思いながらも、どうすれば自然な話し方になるのかそのやり方を知りません。

多くの人は市販のベトナム語会話集にあるような文をひたすら覚えていく方法が有効だと思っています。
しかし市販の会話本には「はじめまして=rất vui được gặp bạn」のような日本語では当たり前のフレーズでも、実はベトナム人はほとんど使わないという例もたくさん入ってます。

日本語文にベトナム語訳を当てながら一文ずつ覚える方法はあまりにも非効率で大変です。

ちなみに私は巷の会話系の本を使ってベトナム語を勉強したことが一度もありません。しかしベトナム人から「ネイティブみたいに話してて上手だね」とか言われたり、話し方からベトナム人と間違われたりすることが何度もあります。

会話本を丸暗記しなくてもネイティブらしく話すコツはあります。今回はその中で特におさえておきたい一つのコツを教えます。

文末詞を駆使せよ

ネイティブらしい自然なベトナム語を話すためには「文末詞をたくさん使うこと」です。なぜなら文末詞は文全体に話者の感情を含ませることができる品詞だからです。文末詞は日常会話には必須の文法知識です。

逆に会話で文末詞を使わないと感情がこもってないロボットのような話し方になってしまいます。文末詞は単なるひとつの文法項目ではなく、ベトナム語をベトナム語らしくする非常に重要な品詞なのです。

文法詞のつけ方

文法詞は普段使っている文の最後に一語加えるだけなので簡単です。よく使う例を紹介します。

疑問文の場合

疑問文の場合はcó〜không?よりも〜hả? / 〜à?などの〈確認・疑問〉を表す文末詞を使うと自然な疑問文になります。

▲Em có phải là sinh viên không?
あなたは学生でしょうか?

⭕Em là sinh viên hả?
学生なの?

また、「〜hay sao?=~なのか?(それとも?)、~なかんじ?」のような別の選択肢も暗に含ませた遠回しの聞き方もよく使います。

▲Em có muốn đi chơi không?
遊びに行きたいですか? ※直接的でやや不自然

⭕Em muốn đi chơi hay sao?
遊びに行きたいかんじ?

さらに〜không?などの通常疑問文に〜nhỉ?を加えると親密な疑問文になります。

▲Cái này ngon không?
これおいしい?

⭕Cái này ngon không nhỉ?
これおいしいかな?

疑問詞疑問文の場合であれば〈強調・親密〉の〜vậy / thế?を加えるといいでしょう。

▲Em muốn đi đâu?
どこ行きたい?

⭕Em muốn đi đâu vậy?
どこ行きたいの?

▲Chị tên là gì?
あなたの名前は何ですか?

⭕Chị tên gì vậy?
⭕Chị tên gì nhỉ?
名前は何ていうの? ※会話ではイコール関係があきらかなlàは省略されます。

肯定文の場合

肯定文の場合は

〈約束・提案〉のnha / nhé
〈自信・当然〉のchứ
〈強調・親密〉のđó, đấy, ấy(í)
〈強意・叱責〉のmà

などが会話でよく使われます。

・Chúng tôi đi ăn tối nha.
一緒に夕飯食べに行こうね。

・được chứ.
もちろんできますよ / もちろんいいですよ

・Món này ngon lắm đó.
この料理とてもおいしいんだよ。

・Anh biết mà.
わかってるってば。

※ベトナム語の他の文末詞に関しては「機能語の完璧総整理 ~文末詞編~」の記事を参考にしてください。

ネイティブのように自然なベトナム語で話すコツは、日本語の「〜よ」「〜ね」などの終助詞の感覚で毎回文末詞を会話に入れることです。

また、ネイティブと話したり、ネイティブ同士の会話を聞いたりしている時には、文末詞の使い方に注目するのもポイントです。

その時のシチュエーションや話者の感情によって文末詞は細かく変わるので、最後の単語に何を言っているのかを観察するだけでもかなり良い勉強になります。