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vol.26 [ra]は「ラ」じゃない

日本人にとって難しいベトナム語の[r]の発音を紹介します。

ベトナム語の[r-]の南部弁発音は英語の[r]の発音と似ています。この[r-]の発音は他のベトナム語の子音の発音にも応用できるのでぜひマスターしましょう。

④[r-]の発音

種類 発音方法 音声 ※「ra」で発音しています。
北部弁 「ザ」行
南部弁 英語の[r]と同じ
正書法 英語の[r]と同じ

☆南部弁、正書法の[r-]の発音のコツ

・[w]の口にして(口を突き出して)、最初にかすかな「ゥ」を入れて「ゥラー」といってみる
・舌先を上顎のどこにも触れさせない

r

[ra]という単語を発音する場合、最初にwを加えるつもりで「wra(ゥラー)」と言ってみましょう。日本語の「ラ」行では、舌先が上顎にぶつかり、「L」の音になってしまうので舌先を口の中で触れないように、そり舌(巻き舌)気味で舌を縮ませて言うことがポイントです。

その際口を少し突き出しておくと口の中で舌先が触れにくくなります。口の中にこもるかんじで「ラ」行が聞こえればオッケーです。

[s-]と[tr-]は[r-]の発音が基本になっている

ちなみに[s-]と[tr-]の南部弁、正書法発音は、今回の[r-]の発音が応用されているので[r-]の発音ができないと他の発音も難しくなります。

つまりベトナム語の[r-]の発音は他の音にも使われる大事な発音なのでたくさん練習しておきましょう。北部弁のみを話すつもりなら今回の[r-]は「ザ」行だと覚えておけばいいのでとても簡単です。