vol.77 文字を見れば音がわかる?
「ベトナム語では発音が何よりも大事」。繰り返しこのブログで言ってきたことですが、その理由を今回は「表意文字と表音文字」というアプローチから説明したいと思います。
「ベトナム語では発音が何よりも大事」。繰り返しこのブログで言ってきたことですが、その理由を今回は「表意文字と表音文字」というアプローチから説明したいと思います。
ベトナムの道路を走っていて見かける頻度の高い看板の一つに「rửa xe」というのがあります。rửaは「洗う」xeは「車両」という意味で、要するに「洗車します」という意味の看板です。またベトナム語には「洗う」という意味の単語がrửaの他に3つもあります。
ベトナム人女性がよく使う男性へのほめ言葉として「ga-lăng(ギャラン)」という言葉があります。ベトナム人女性に好きな男性のタイプは?と聞くと「ga-lăngな男性」と答える人も結構います。今回は「ga-lăng」な男性とはいったいどんな人なのか調べてみました。
ベトナムの道路を走っていると「giải khát」の看板をよく見かけます。これはいったい何でしょうか。この単語は漢越語なので漢字に直すとわかりやすいです。giải khátは【解渇】です。「渇きを解く」⇒「のどの渇きをうるおす」という意味になります。つまり「giải khát」の看板は「あなたのノドを癒す冷たい飲み物などを売っているお店ですよ」ということを表しています。
ベトナム語で新たに覚えなければならない発音ルールは約40個です。この40の発音ルールを覚えてしまえばすべてのベトナム語の発音ができるようになります。文法や単語よりもこの40の発音ルールを覚えるほうが先です。その40個のルールのうち声調6個と母音11個の計17個のルールを特に最優先で覚えましょう。
すべてのベトナム語の単語は[①頭子音+②母音+③末子音+④声調]の4つの発音パーツからできています。ベトナム語の発音がきちんとできるようになるためにはこの4つのパーツをそれぞれ覚えなければなりません。
みなさん「太いペン」の“太い”ってすぐにベトナム語で言えますか?「太い」と聞いたら「mập/béo」などの単語を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、これは人や動物などにしか使えない単語で、ペンなどのモノには使えません。「太い」をピンポイントで言いたい場合にはベトナム語でどのように表現すればいいのでしょうか?
ベトナム語は基本的に単音節で一つの単語が形成されています。単音節とはひとつの音のかたまりの単位のことで、「母音だけ、もしくは母音と子音で構成された、音のまとまり」を指します。日本語とベトナム語は音の区切り方が違うので発音の際に はその違いを意識しなければなりません。
「và」と似たような働きを持つ接続詞として「còn」があります。cònは「一方~(のほう)は」という意味で、ある人やモノを「対比」させて別の人やモノを強調する働きがあります。今回は文と文とをつなぐ接続詞vàとcònの違いを勉強しましょう。
並列を表す接続詞「và」はベトナム語には欠かせない超必須の接続詞です。意味は「~と」や「そして」となり、英語のandと意味も文法的な役割も非常に似ています。「và」は語と語、文と文を「対等」に連結する働きがあります。「A và B」のAとBの部分には単語も文も自由にくることができます。
ある特定のベトナム人にしかベトナム語を使っていない人に聞きます。あなたが普段その人と使っているベトナム語は、見ず知らずのベトナム人が聞いても理解できますか??他のベトナム人と同じようにコミュニケーションがとれますか?
外国語の発音の練習では、ネイティブの先生の発音をマネしてひたすらリピートするという方法がよく行われます。音から入るという方法は一見有効に見えますが、音よりも先に母国語で発音の理屈を先に頭に入れたほうがはるかに効率的です。
ベトナム語で建物の1階、2階...などのフロアを数える時には少し注意が必要です。 それは北部と南部で階層の言い方が異なるからです。
ベトナム人は謝らないとよく言われます。実は「xin lỗi」は丁寧でやや重みのある謝罪の言葉で、本当に自分に非がある場合にしか使いません。日本語のすいませんの感覚で「xin lỗi」を何回も使うと、バカ丁寧すぎて逆に不自然になります。
みなさんに質問です。mắcの意味はなんですか?おそらくほとんどの人が「(値段が)高い」と答えるでしょう。確かにそれでも間違いではありませんが、mắcの「(値段が)高い」という意味はmắcの持つ本来の意味のほんの一部分しか表していません。
前回フランス語由来のベトナム語を紹介しましたが、日本語由来のベトナム語も少ないですがいくつかあります。sushi, karate, judo, karaokeなどが有名ですが、これは他の国でもよく使われる日本語ですね。今回はベトナムらしい変化をした日本語由来のベトナム語を紹介したいと思います。
普段ベトナム人と仕事をしていて、単語の使い方に「あれ?」と思う時があります。その1つがcán bộ【幹部】という単語です。cán bộは意味もそのまま「幹部」となります。しかしベトナム人はそういった幹部的存在でない人にもcán bộを使う時があります。
ベトナム語において、外国からの借用語で最も多いのは中国語由来の漢越ですが、その次に多いのは何語だか知っていますか??
ベトナム語は時制を特に意識する必要はない、という原則があります。英語では動詞の過去形の不規則変化をたくさん覚えなきゃいけなかったりするなど、時制についてかなり気を遣わなければなりませんでした。しかしベトナム語ではそういった心配はご無用。ベトナム語で過去や未来のことを言うときに特別な工夫や文法的な表示は必要ありません。
ベトナム語の勉強では常に漢越を意識しなければならないというのはわかったけれど、では具体的にどう勉強すればよいのか、今回はそれを考えよう。