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vol.71 「太いペン」はベトナム語で?

みなさん「太いペン」の“太い”ってすぐにベトナム語で言えますか?
「太い」と聞いたら「mập/béo」などの単語を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、これは人や動物などにしか使えない単語で、ペンなどのモノには使えません。
また、辞書的な意味だと「to」が一番近いですが、「to」は「太い」というよりはサイズ全体が「大きい」という意味になります。部分的に「太い」と言いたいときには「to」がそぐわない場合もあります。

では「太い」をピンポイントで言いたい場合にはベトナム語でどのように表現すればいいのでしょうか?

ペンの形4パターン

「太い」という表現を明らかにするため、筆者はぺんの形が細い/太い、長い/短いの4つに場合分けし、それをベトナム人に見せてベトナム語でどう表現するのか聞いてみました。結果は以下の通りです。

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※ペン=cây viếtの部分は省略しています。
①細くて長いペン…dài
細くてかつ長いペンでは「dài=長い」が使われます。

②細くて短いペン…nhỏ
細くて短いとサイズ全体が小さくなるので「nhỏ=小さい」が使われます。

③太くて長いペン…to
太くて長いペンだとサイズ全体が大きくなるので「to=大きい」が使われます。

④太くて短いペン…lùn
太くて短いペンだと「背が低くて太っている、ずんぐりむっくりな」という意味の「lùn」が使われます。「lùn」は人にもモノにも使えます。短いということに焦点を当てたければ「ngắn=短い」を使っても大丈夫です。

③と④のように一概に「太い」といってもそのモノが長いか短いかによって単語が変わるということがわかりました。

まとめ

ベトナム語でモノを「太い」というときにぴったりあてはまる言葉はない。太くてかつ長ければ「to」、太くて短ければ「lùn」や「ngắn」を使おう。