みなさんに質問です。「私は会社に行く」はベトナム語で何というでしょうか?
「そんなの簡単じゃん。tôi đi công tyでしょ」って答えたあなた。残念ながら間違いです。正解は「tôi đến công ty」もしくは「tôi đi đến công ty」です。
なぜ「行く」のđiではなくđếnになるのでしょうか?なぜđi công tyはだめなのでしょうか?
このような質問をベトナム人にしてもほとんどのベトナム人はうまく答えられません。ベトナム人は普段あまり意識せずに使っているので、経験としてそう言わないということは知っていますが、論理的に説明できません。
このような事柄は言語を客観的に見れる外国人学習者のほうが得意です。ベトナム人が知らないベトナム語を学んでベトナム人よりも深くベトナム語を知りましょう。
なぜđi công tyとは言わない?
まぁそんなこと言わずに。とりあえず聞いて。
ベトナム語で「đi+場所」を言う時にはその場所で行うことがはっきりしていないとだめなんだ。例えばđi chợ(市場へ行く)のchợ(市場)で普通行うことは「物を買うこと」だよね。「物を買う」っていう具体的な行動がはっきりみえるからđi chợっていう表現はアリなんだ。
他にも例としてđiを直接付けて言える場合と言えない場合を下に示しておくね。
言う〇
・đi siêu thị スーパーに行く
・đi bưu điện 郵便局に行く
・đi bệnh viện 病院に行く
言わない✖
・đi nhà bạn 友達の家に行く
・đi Việt Nam ベトナムに行く
まとめ
・「đi+場所」はその場所での具体的な行動が明らかでないと言うことができない。
・単純に「~に行く」と言いたい時は「đến~」か「đi đến~」を使ったほうがよい。
学校で勉強するかもしれないし、勉強を教えるかもしれない。
という基準で考えるならば、
病院も、「診察を受けに行くのか、お見舞いに行くのかわからない。」ということになりませんか?
コメントありがとうございます。
ベトナム人に聞いたのですが、「trường」に行く目的はhọcとdạyの二つの大きな目的があって、どちらも重要で決められない(目的度合いが同じくらい)からđi trườngといった時に具体的な行動が想像できない=言わない、となるそうです。一方でbệnh việnの主目的は医者に診てもらい、治療することです。見舞いに行くよりも治療のほうが目的としては強いのでđi bệnh việnと聞いた時に容易に具体的な行動が想像できる=言う、となるわけです。
こんにちわ。
初めまして。
最近ここを知り、vol.1から読み漁っている者です。
この記事の「目的が明確かどうか」という基準は、
おおまかな目安としては有効かと思いますが
最終的には、この場合はđi đếnを使う、この場合はđiだけでいい
という実例を覚えるしかないと思います。
上の方もおっしゃるように目的なんていくらでも種類があるでしょうし、
病院に行くときは見舞いより治療の方が目的は強い、というのは主観ですよね。
人によって市場に買いに行くのか売りに行くのか必ずしもはっきりとはしない気がします。
売りに行く場合は”仕事”ということで、đi làmになるから、買いに行く場合はđi chợでもアリということでしょうか。
トマトさんがどうやってこの基準に辿りついたのか、経緯が気になるところです。
偉そうにすみません。
ベトナム語学習者としてただすっきりしたいだけなのです。
見解などありましたらよろしくお願いします。