最近ベトナムの若者の間ではcạn lờiという言葉をよく使います。みなさん知ってますか?
言葉が蒸発する!?
cạnは「浅い、水が蒸発する」、lờiは「言葉」という意味です。どちらも基本単語ですので知らなかったら覚えておきましょう。
cạn lờiは直訳すると「言葉が蒸発する」です。そこから転じて「言い尽くす、これ以上言う言葉がない」という意味になります。
A : em đang làm gì?
今何してるの?
B : em đang ngắm trai.
男を眺めてるの。
A : cạn lời…
何も言えない
cạn lờiは驚いたりあきれて何も言うことができない時に使います。
日本語だと「空いた口が塞がらない」「絶句する」といった表現が近いでしょう。
使う感覚としては「bó tay=仕方がない」とも似ていますね。
言葉がひからびる!?
最近ではcạn lờiの表現が変化して“sa mạc lời”や“hạn hán lời”という言葉も出てきました。
sa mạcは「砂漠」です。漢越もそのまま【砂漠】です。発音もとても似ていますね。
hạn hánは「干ばつ、日照り」という意味です。水資源が豊富なベトナムではあまり使わない単語ですが、覚えておいて損はないでしょう。
つまりsa mạc lờiやhạn hán lờiは砂漠や干ばつのように「言葉がひからびるほど何も言うことがない」という先ほどのcạn lờiと同じ意味になるわけです。
A : xin lỗi , em ngủ quên ko làm bài nộp anh rồi.
ごめん、寝坊して宿題出せなかった。
B : Hôm qua cũng vậy. Hôm nay cũng vậy. Thiệt là sa mạc lời với em.
昨日もそう、今日もそう。本当に君にはあきれて何も言えないよ。
まとめ
・cạn lời=sa mạc lời=hạn hán lời=これ以上言う言葉がない
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