前回は等号系のlàについて解説しましたので今回は残りの強調系のlàについて見てみましょう。
強調系のlà
強調系のlàは形容詞との相性が良く、làより後ろの部分の意味を強める場合が多いです。
①~là+評価、判断系の形容詞 「~は…だ」
この用法は主語と形容詞の間にlàを一拍挟むことによって話者の評価、判断を強調しています。
nói như vậy là đúng.
そのように言うのは正しいよ。
cô ấy rất là đẹp.
彼女はとてもきれいだ。
tôi thấy rất là tốt.
私はとてもいいと思うよ。
em không tin là dĩ nhiên.
君が信じないのは当然だね。
②感情系の形容詞+là… 「~なことに…」
感情系の形容詞を使って前置きすることでlàより後ろの部分を強調させます。
rất tiếc là tôi không đi chơi với bạn được.
とても残念なことに私はあなたと遊びに行けないよ
hạnh phúc là em yêu anh. ※等号系のlàと考えて「幸せとは君が僕を愛していることだ」と訳してもOK
幸せなことに君は僕を愛してくれている。
may là hôm nay trời đẹp.
幸運にも今日は天気がいい。
③同一語の繰り返し
形容詞や名詞をlàを用いて繰り返すことで程度が著しいことを表します。主に口語で使われます。
món này ngon ơi là ngon. ※[A(形容詞) ơi là A]でAの度合いが高いことを示します。
この料理はおいしくてたまらない。
toàn người là người. ※[toàn B(名詞) là B]でBがたくさんあることを示します。
どこも人ばかり。
trông nó hiền hiền là. ※[A A là]でこれもAの度合いが高いことを示します。
彼はとてもやさしそうに見えるよ。
④là~thì… 「~であるからには…、~であれば…」
文頭にlàを置いて主語をthìと挟むことによって述語部分(thì以下)を強調する働きがあります。
Là con người thì ai cũng phải chết.
人間であれば誰でも必ず死ぬものだ。
Là công dân thì có nghĩa vụ nộp thuế.
国民には納税の義務がある。
làの考え方
強調系のlà
強調系のlàは仮にlàがなくても文の意味は大きく変わりません。なのでこの場合のlàは文意を強調させるための飾りしてとらえておきましょう。また、定型化された表現も多いのでパターンを覚えておけばよりスムーズに対処できるでしょう。
等号系か強調系かをまず考えよ
前回の等号系のlàとの用法も合わせるとlàの用法は実にたくさんあることがわかります。しかし大きな枠組みでとらえれば「等号系」と「強調系」の二つしかありません。まずは等号系か強調系どっちかな~と考え、その後は細かい用法を見ていけばいいのです。大枠⇒詳細の流れをつかんでおきましょう。
まとめ
・強調系のlàは形容詞との相性が良く、là以下の意味を強める場合が多い。
・強調系のlàは文意を強めるための印みたいなものとしてとらえておく。
・làを見たらまず「等号系」か「強調系」のどちらになるかをまず考えよ。
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