さぁ、khôngを使わない否定シリーズはまだまだ続くよ!
前回は「có〜đâu」で否定の強調を表すということを勉強しました。今回はそれをさらに応用させたものを紹介します。
đâu có〜=〜とはとんでもない、〜なんてありえない
名詞や動詞の前にđâu cóをつけると強い否定を表すことができます。đâu có〜は相手の意見に対する強い打ち消しや反論を意味します。主に口語で使われます。
・đâu có!
とんでもない!/ありえない!
・tôi đâu có đi!
私は行ったりなどしない!
・đâu có sao!
全然大丈夫!
・đâu có chuyện đó!
そんなことはあり得ない!
・đâu có say!
ちっとも酔ってないよ!
なんでđâu có〜の形になるの?
原理としては前回紹介した「có〜đâu」文型の文末にあったđâuがより否定を強調するためにcóの前に出てきたと考えられます。
có〜đâuでは最後のđâuまで聞かないと否定の意味になることがわかりませんでした。しかしđâu có〜とđâuが前に出てくればそれだけですぐに強い否定だとわかります。
・anh có thương em đâu→đâuを聞いてはじめて文が否定されているとわかる
・anh đâu có thương em đâu→đâu cóと聞いた瞬間にすぐ否定だとわかる=否定をより強調した形になっている
「đâu có〜đâu」でもok!
đâu có〜文の文末にさらにまたđâuをつけることもできます。đâuが一つの文に2回来ることになりますが問題はありません。この場合の文末のđâuは語感や文のリズムを合わせるために用いられます。
・đâu có thích anh đâu!
あんたなんかちっとも好きじゃない!
・đâu có biết đâu!
全然知らない!
・đâu có gì đâu!
何てことはない!
まとめ
・「đâu=どこ」と覚えているだけでは不十分です。đâuは否定を強めるパーツだということも頭に入れておきましょう。
・đâu có〜=〜とはとんでもない、〜なんてありえない
・「đâu có〜」は「có〜đâu」の文末のđâuが前に出た形
・「đâu có〜đâu」の形でもok
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