みなさん、ベトナム料理を注文する時に書かれているベトナム語がわからなくて困ったことはありませんか?
もちろん料理名に書かれたひとつひとつの単語を頑張って覚える方法もありますが、あまりスマートではありません。
実はベトナム語の料理名にはある一定の語順法則があります。
この法則を知っているとベトナム料理の骨組みがわかるだけでなく、料理名の単語も覚えやすくなります。
みなさんも語順のルールを頭に入れて、料理名を賢く覚えましょう。
語順は「素材 + 調理法 + 味付け」!
基本的にベトナム料理は
「素材 + 調理法 + 味付け」の語順で構成されています。
もちろん例外もありますがこの法則を頭に入れておけばだいたいどんな料理なのか想像しやすくなります。
実際に例を見てみましょう。
- cơm chiên trứng
cơm(ごはん) + chiên(炒める) + trứng(卵)
=卵チャーハン
- rau muống xào tỏi
rau muống(空芯菜) + xào(炒める) + tỏi(にんにく)
=空芯菜のにんにく炒め
- bò kho gừng
bò(牛) + kho(煮る) + gừng(しょうが)
=牛肉の生姜煮
- cơm hấp lá sen
cơm(ごはん) + hấp(蒸す) + lá sen(蓮の葉)
=蓮の葉蒸しごはん
- thịt bò xào xả ớt
thịt bò(牛肉) + xào(炒める) + xả(レモングラス) + ớt(唐辛子)
=牛肉のレモングラス唐辛子炒め
- tôm rang muối
tôm(エビ) + rang(火であぶる) + muối(塩)
=エビの塩あぶり焼き
- ốc nướng mỡ hành
ốc(巻貝, タニシ) + nướng(焼く) + mỡ hành(ネギ油)
=巻貝のネギ油焼き
なんでこの語順になるの?
ベトナム語の名詞を修飾する仕組みは後ろから前にかかる後置修飾が基本です。
言い換えるとベトナム語の情報構造は
「概要⇒詳細」の順番で構成されているということです。
つまり最初にくる名詞ほど全体の骨組みを担っており、重要であるということになります。
だから料理名でも基本単語が多い最初の原材料と2番目の調理法の単語を知ってさえいれば、料理名の骨組みはほとんど抑えたことになり、注文する時にもあまり困らなくなります。
最後の味付け部分は難しい単語も多く、文字通り名詞の味付け程度にしかならないので無理して全部覚える必要はありません。
まとめ
・基本的にベトナム料理は「素材 + 調理法 + 味付け」の語順で構成されている。
・ベトナム語は「概要⇒詳細」の順番で構成されており、最初にくる名詞ほど重要である。
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