vừa A vừa Bという表現はある程度勉強を進めてくると必ず出てくる有名な表現です。
意味は「AしながらBする、AでありBである」です。
しかしなぜvừa A vừa Bがこのような意味になるのか知っている人は少ないです。
丸暗記するのは簡単ですがそれでは応用がききません。
今回はvừa A vừa B構文の本質を捉え、実際にどのように使えばいいのかを紹介します。
コアは〈同時並行〉
まずvừa A vừa Bの本質を考える前にvừaのコアを理解しなければなりません。
vừaのコアは〈かみあう〉です。
物や性質がピッタリ組み合わさり、ずれないでうまくあてはまるというコアを持っています。
イメージとしては歯車と歯車がかみ合っている感じです。
〈かみあう〉というコアから「ちょうどよい具合の、普通の、満足する」などの意味になります。
よってvừa A vừa BはAとBが〈かみ合っている〉ことから、動作や性質が〈同時並行〉的に表されることになります。
だから「AしながらBする」のような訳になるわけです。
使用例
ではvừa A vừa B=〈同時並行〉というコアを頭に入れながら、実際にどのような使い方をするのか見てみましょう。
A, Bの部分には動詞、形容詞、名詞を置くことができます。使用できる品詞の範囲が広いのが特徴です。
- mình vừa đi vừa ăn nhé.
食べながら行きましょうか。 - em thường vừa ăn cơm vừa xem điện thoại.
君はいつも食べながらケータイを見てるね。 - nhà hàng này vừa ngon vừa rẻ.
このレストランは安くて美味しい - anh ấy vừa (là) bác sĩ vừa (là) diễn viên.
彼は医者でもあり役者でもある。
※A, Bに名詞を置く場合はvừa là A vừa là Bの形をとることもできます。
ちなみにA, Bにくる単語数は語感を合わせるため1語+1語もしくは2語+2語でそろえる場合が多いです。
対立する単語も並べられる
vừa A vừa BのA, Bにくる単語は同じ種類、同じ方向性の場合が多いですが、意味的に対立する単語も置くことができます。
- vừa khóc vừa cười.
泣いたり笑ったりする - ở đây vừa thành phố vừa quê mùa.
ここは都市でもあり田舎でもある。 - tôi cảm thấy vừa vui vừa buồn.
私は嬉しくもあり、悲しくも感じた。
相対立する単語が並列している場合、複雑な状況や心情を表すことができます。
このような場合でも、vừa A vừa Bのコアを〈同時並行〉と理解していれば特に問題なく対処できますね。
まとめ
・vừa A vừa Bのコアは〈同時並行〉。
・A, Bの部分には動詞、形容詞、名詞を置くことができる。
・A, Bは同類の単語がこれるだけでなく、対立する単語も置ける。
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