vol.46 漢越を知ることはベトナム語を知ること

   

fb_img_1473788779523

ベトナムは漢字文化圏

意外と知られてないがベトナムは漢字文化圏の国である。漢字文化圏の国は、日本、中国、台湾、韓国、北朝鮮、ベトナムの6か国。ベトナムは東南アジアに属する唯一の漢字文化圏である。

「え!?でも漢字使ってねーじゃん!?」と思うかもしれない。確かに中国系ベトナム人を除く普通のベトナム人は漢字の読み書きは一切できない。しかしベトナム語の中には「漢越語(かんえつご)」という形で漢字文化の影響を色濃く残している。「漢越」とは中国の漢字由来の言葉のことで、この「漢越語」はベトナム語を効率良く勉強する上で絶対に欠かせないものである

全ベトナム語で漢越が占める割合は60~70%

日本語の語彙を種類別に分けると、漢語、和語、外来語、混種語の4つに分かれる。その中で漢語が占める割合が最も多く、50%を超えると言われている。つまり日本語の全語彙の約半分を漢語が占めていることになる。

一方ベトナム語も純粋ベトナム語、漢越(漢語)、外来語などの種類に分かれ、全ベトナム語に占める漢越の割合はなんと60~70%と言われている。日本語よりも漢語の占める割合が多いのだ。

なぜこんなにも漢語由来の語彙が多いのか

ベトナムは紀元前111年から938年までの約1000年もの間、中国の直接支配を受けていたからである(この期間を北の中国に隷属していたことから北属期という)。そのため、当然のごとく中国語の語彙が容赦なくベトナムに流入してきたのである。この北属期には言語のみならず、ベトナムの社会、文化、政治、経済、芸術などのあらゆる分野において中国の影響を受けることになった。

ベトナム語と中国語はもともと似ていた

また、ベトナム語と中国語は1個の単語でまとまった意味を持つ単音節語であること、全く語形変化をしない孤立語であること、声調言語であることという多くの共通点を持つため、よりストレートに、かつより深くベトナム語の中に漢語が入り込めたのである。日本語の漢語の浸透具合とは比べものにならないくらいベトナム語の漢越語はあらゆる語彙に広く深くゆきわたっている。

まとめ

漢字の理解なくして日本語は攻略できないのと同じように漢越語の理解なくしてベトナム語を習得することはできない。ベトナム語がうまくなりたければ漢越を徹底して勉強しよう。

Pocket

 - 漢越