vol.126 慣用句から学ぶベトナム語 -風を集めれば嵐になる-

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慣用句から学ぶベトナム語シリーズ第四弾です。

今回はベトナムでも超おなじみの慣用句「tích tiểu thành đại」を紹介します。日本語に直せば誰でも知っている有名なことわざです。

語彙解説

tích【積】=積み上げる

tíchは「積み上げる」という意味で、漢越語で【積】です。漢字を合わせて覚えておけばすぐに意味を思い出せるでしょう。

tiểu【小】=nhỏ=小さい

tiểuも同じく漢越語で【小】です。純越語(純粋ベトナム語)でよく使うnhỏ(小さい)と同じ意味です。同じ意味でも漢越語と純越語の持つイメージは少し違います。詳しくはvol.55 漢越の持つイメージを参照してください。

thành【成】=trở thành~=〜になる

thànhはtrở thànhを省略した形で「~になる」という意味です。~の部分には基本的に名詞がきます。thànhも漢越語で【成】です。これも漢字を覚えておけば【成】→~に成る、とすぐに意味を連想できるでしょう。漢越って便利ですね。

đại【大】=to=大きい

これもtiểuの時と同じパターンで日常的によく使う純越語のto(大きい)の漢越語バージョンです。tiểuと対でセットで覚えておきましょう。

慣用句の意味

以上のことから「tích tiểu thành đại【積小成大】」は「小を積んで大と成す」という意味になります。要するにこれは日本語でいうところの「塵も積もれば山となる」と同じです。

実は同じ意味の慣用句がもう一個

ベトナム語には「tích tiểu thành đại」と同じ意味の慣用句として「góp gió thành bão」があります。

gópは「小さなものを集める」という意味で先ほどのtíchとほぼ同じ意味になります。
gióは「風」、thànhは「~に成る」、 bãoは「嵐」という意味なので訳すと「風を集めれば嵐になる」となります。
日本では積むものが塵だけどベトナムでは風になります。違いがあって面白いですね。

なんで同じ意味の慣用句が二つあるの?

なぜ「tích tiểu thành đại」と「góp gió thành bão」という同じ意味の慣用句が二つあるのか。
「tích tiểu thành đại【積小成大】」は全部単語が漢越語で構成されておりすごく中国語っぽい言い方です(中国語では塵も積もれば山となるは[積少成多]といいます)。

なのでおそらくベトナム人がgóp、gió、bãoなどの純越語を使ってベトナム語のバージョンを新しく作ったのだと思われます。

いずれにせよ両方ともベトナムではよく使うので、できるなら二つとも覚えておきましょう。

まとめ

日本語の「塵も積もれば山となる」はベトナム語では
・「tích tiểu thành đại【積小成大】(小を積んで大と成す)」
・「góp gió thành bão(風を集めれば嵐になる)」
と言う。

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