漢越がない純粋ベトナム語をどのようにして覚えるかというのがベトナム語学習者の一つの課題でもあります。
発音や形が似ていてまぎらわしいベトナム語は声調の形、イメージから関連させて覚えましょう。
今回は「dưa dừa dứa dựa」の4つの単語の覚え方を紹介します。
dưa dừa dứa dựaの覚え方
dưaは「ウリ(科の総称)」、dừaは「ココナッツ、ヤシの実」、dứaは「パイナップル」、dựaは「よりかかる、もたれる」です。
うーん、実に覚えづらいですね。4つのうち3つは食べ物だし、普通に覚えたら混同すること間違いなしです。
しかしこれら4つは声調の形と単語のイメージをリンクさせて覚えることができ、混同を防ぐことができます。
dưa→“ウリ”は真っ直ぐのびる
dưaはキュウリ、スイカ、メロンなどのウリ科につく総称の名詞です。
キュウリの実のなり方をイメージしていただけるとわかりますが、上から下に真っ直ぐのびる形で実ができます。
このようにまっすぐのびることからベトナム語の平らな声調(まっすぐのばして言う声調)を使う、と覚えましょう。
ちなみにベトナムのキュウリは日本のキュウリと違って形が太くて短く、薄味なのが特徴です。
dừa→“ヤシ”の木はななめに垂れ下がっている
dừaはヤシの実、ココナッツのことです。
その木はななめにだらーんと垂れ下がっています。
その垂れ下がるイメージをdừaの下がる声調と関連させて覚えましょう。
dứa→“パイナップル”の頭はななめ上に生えている
パイナップルのへたのような頭の部分(冠芽という)は下から斜め上に生えています。
そのななめ上に飛び出ている形と単語の上がる声調のイメージを関連づけて覚えましょう。
ちなみに南部でパイナップルはthơmを使う場合もあります。
dựa→“よりかかった”時にできる接点
dựaは「よりかかる、もたれる」という意味です。
人が何かによりかかる時に、その物と必ず接点ができます。
その時の点を重い声調の“・”とリンクさせて覚えましょう。
まとめ
dưa dừa dứa dựaは声調と実際の単語のイメージを関連させて覚える。
・dưa=ウリ(科の総称)←“ウリ”は真っ直ぐのびることから
・dừa=ココナッツ、ヤシの実←“ヤシ”の木はななめに垂れ下がっていることから
・dứa=パイナップル←“パイナップル”の頭はななめ上に生えていることから
・dựa=よりかかる←“よりかかった”時に必ず接点ができることから
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