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vol.128 ベトナム人の舌打ちの意味

日本での舌打ち

日本人はイライラしたときや、悔しい時など何らかの不快なことがあった時に「チッ」と舌打ちをします。日本人は感情を直接表に出さない人が多いためなのか、気分が悪い時に言葉に出さずに舌打ちをする人が結構いるように思います。
舌打ちをすると、それを聞いた人にも不快感を与えてしまい、失礼で下品な行為なので舌打ちはできるだけ抑えたいものです。

ベトナムでの舌打ち

日本での舌打ちは悪い意味しか持ちませんが、一方でベトナムでの舌打ちの意味は少し異なります。

もちろんベトナム人も日本での舌打ちと同じようにイライラした時や不快な時に「チッ」と舌を鳴らします。しかしベトナム人が舌打ちをするのはそれだけではありません。

ベトナム人は感動、驚き、哀れみの感情などを感じたりして、心を揺さぶられた時にも舌を「チッ、チッ、チッ(3回鳴らす人が多い)」と鳴らします。

例えばサッカーの試合を観ていて選手がファインプレーを出したときに「チッ、チッ、チッ」、旅行中にきれいな景色が現れたら「チッ、チッ、チッ」、TVで事故の衝撃映像を見て「チッ、チッ、チッ」などなど…このような場合の舌打ちは「すごい」「すばらしい」「ヤバイ」などの意味を持ちます。日本より舌打ちの意味する範囲が広いとも言えます。

ちなみに「舌打ちする」はベトナム語で「chậc lưỡi」です。chậcは「チッ」という音を表す擬音語で、lưỡiは「舌」という意味になります。

まとめ

ベトナム人はイライラした時や不快な時だけでなく、感動、驚き、哀れみなどの感情を発露する時にも舌打ちをする。日本とは舌打ちの意味が異なるので注意しましょう。

1件のコメント

いや、明らかに舌打ちの意味は日本や欧米諸国と同じでしょう。

私は勤務していたオーストラリアの保育園で、ベトナム人女性スタッフに舌打ちされました。

お昼寝時間に眠っていた幼児が私の足音かで目を覚ましました。それまで私が寝付かせていましたが、そのベトナム人と交代して、その次の瞬間にぐずり始めました。その瞬間にその人、舌打ちしました。

他にも私の一挙一動に、まるで日本の皇族か日本兵が歩いているとでも思ってるかのような反応。

他にも子供が乳歯生えで泣いているのを新しいスタッフ(私も含め)のせいだ、などと言い始める。

この人は実子がいないので、育てた経験もなく、おそらく幼児は乳歯生えで泣く、ということを知らなかったか気づいてなかったかのよう。

気分が悪かったので別の園に結局変えてもらいましたけれど。

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