定期購読マガジン「トマトのベトナム語学習ラボ」はこちら

vol.187 gìの応用表現② ~cũngと合わせて「ぜんぶ」~

gìの応用表現第二弾です。今回は「cũng=〜も」と合わせた表現を見てみましょう。

[名詞]+gì+S+cũng+V=[名詞] のことなら何でも〜

gìとcũngを合わせると「何でも、どんな〜でも、ぜんぶ」というallの意味に変化します。

・việc anh ấy cũng thích.
彼はどんな仕事でも好き。

・món cũng muốn ăn.
彼女はどんな料理でも食べたい。

・nước em cũng uống.
どんな飲み物でも飲む。

[名詞]+gì+S+cũng+Vの場合のgìは前の名詞を修飾し、後ろにくっついて名詞と必ずセットになります。そして[名詞]+gìは文の目的語ですが、話題提示構文として文の先頭に来ています。要するに[名詞]+gìの部分を強調させるため、もともと文の後ろにあったものを文頭に持ってきたということです。tôi tên làのtôiと原理は同じです。

また、cũngの位置は必ず動詞の前です。どんな意味の文でもどんな形の文でも「cũngは動詞の前」という語順は絶対です。

[名詞]+gì+cũng+V=どんな[名詞]でも、何でも〜

これは先ほどの構文のSの部分が消え、[名詞]+gìが文の主語になったパターンです。

・nghề gì cũng thích.
どんな仕事も好きだ。

・cái gì cũng được.
何でもいい。

まとめ

・gìとcũngを合わせると「何でも、どんな〜でも」というallの意味になる。
・いずれのパターンでも[名詞]+gìはセットで必ず文頭にくる。
・cũngは必ず動詞の前。