日本人がベトナムでベトナム語を学ぶとき、語学学校や大学でベトナム人の先生から習う場合がほとんどです。一見当たり前のようですがここに落とし穴があり、これが初学者を挫折させてしまうポイントでもあります。もちろんベトナム人はベトナム語を上手に発音できます。
しかし、ベトナム人の先生は「日本人の理屈に沿ったベトナム語の発音ルール」は知らないし、教えられません。
最初にベトナム語のアルファベット表を見せられ、ベトナム人の先生の発音に従ってあなたはひたすらそれを真似させられます。声調とはなんぞやと説明もせずにいきなり先生の発音を真似させられるわけです。これはベトナム語を初めて学ぶ日本人にとってはかなりきついでしょう。というか苦行です。最初の発音の段階でベトナム語は難しい…と感じて諦めてしまう人も少なくありません。
言語はまず音から、とよくいわれますが、言語を音から理解、習得できるのは幼少期の子どもの頃までだと言われます。既に日本語の音で頭がガチガチに慣れきってしまっている我々はまず先に「発音の理屈」を理解し、その後で感覚的な発音のトレーニングが必要です。ベトナム人によるベトナム語の授業では発音の論理の部分が抜け、いきなり感覚的なトレーニングに入ってしまうから多くの日本人はベトナム語の勉強を投げ出してしまうのです。
発音の理屈を先に頭に叩き込んだ上で、ベトナム人に発音をチェックしてもらう。これが発音の勉強で最も効率のよいやり方です。
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