今回は短母音と呼ばれる「ă」と「â」の発音を紹介します。短母音とは短い母音のことで、ベトナム語では「ă」と「â」をさします。
ă(aの上にお椀をのっけたような記号)
「a」の音を短く発音する
※ănの発音↓
※比較用 anの発音↓
â(aの上に三角帽子をかぶせたような記号)
「ơ」の音を短く発音する。
※ânの発音↓
※比較用 ơnの発音↓
つまりăとa、âとơの違いは音の長さだけです。
aとơの発音ってどうするんだっけ??って人は下を見て復習しておきましょう。
復習
a
これ以上大きく開けられないくらい広く、大きい「あ」。「あー言えばこう言う」の時の「あー」、舌を少し下げるとなおよい。「あ」を「広く!、大きく!、おおげさに!」言う。
ơ
口を半開きにして、口をダラ〜ンとした状態で言う「アー」。ゲップの時のような口で唇を丸くしないこと。
違いは音の長さだけ!
ăとa、âとơの違いは「音の長さ」だけ、逆に言うと口の形や舌の位置は全部同じだということです。
以前勉強した口を大きくする「a」と口をだらーんとする「ơ」の発音ができていれば、ただそれを「短く」言うだけでăとâの発音は簡単にクリアできます。だからまずaとơの発音を完璧にしましょう。
短母音=普通の母音の半分の長さ
「短く」というのは具体的には長母音の半分の長さです。
例えば「a」の長さを1とするなら「ă」は0.5くらいです。ちょうど日本語の「アー」と「アッ」ぐらいの差だと思ってください。
短母音は単独では発音できない
短母音ă, âはベトナム語の発音のルール上「単独では発音できない」ことになっています。
だからベトナム人が日本人にăとâの発音を教える場合、無理やり<鋭い声調>を入れて、á(ắ)やớ(ấ)と教えてしまいます(これも学習者を混乱させてしまう一つの原因です)。
短い母音を単独で練習することにあまり意味はないので、anとăn, ơnとânのように実際にある単語で発音が練習したほうがいいでしょう。
まとめ
以上のことを頭に入れた上で、もう一度「ănとan」、「ânとơn」の発音を練習してみましょう。
※ănの発音↓
※anの発音↓
※ânの発音↓
※ơnの発音↓
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