ベトナム語と単語や発音が似ている言葉として中国語由来の漢越がよく話題に上がります。すでにこのサイトでも何回も取り上げてきました。
しかし実はベトナム語に似ている言語がもうひとつあります。それはカンボジア語(クメール語)です。
まずはどれくらい似ているか実際にそれぞれの単語の発音を聞いてみてください。上がベトナム語で下がカンボジア語です。
ベトナム語とカンボジア語の発音比較例
・新しい
mới | |
ថ្មី
|
・この
này | |
នេះ
|
・大きい
to | |
ធំ
|
・子供
con | |
កូន
|
・足
chân | |
ជើង
|
・おなか
bụng | |
ពោះ
|
音のひびきが非常に似ているのがあるのがよくわかりますね。子供という意味のconなんてそっくりです。筆者が少し調べただけでも発音が似ている単語が結構ありました。特に身体の名称の単語が似ているものが多かったです。
どうして似ているの?
ベトナム語およびカンボジア語は「オーストロアジア語族」という、東南アジアや南アジアで話されている言語で、もとは同一の言語から派生、発達した同系統の言語の集まりに分類されているからです。要するにベトナム語もカンボジア語ももとをたどると同じ祖先で、血を分け合った兄弟、家族ということなのです。ベトナム語は声調や漢越があるから中国語と同じ家族だと思いきや、実は違います。中国語はシナ・チベット語族で、ベトナム語とは別系統、別の言語の家族に分類されます。
関連性をもう少し調べてみます
筆者はカンボジア語に関しては全然知らなかったけど、ベトナム語と同じ祖先で、発音が似ている単語が結構あるのがわかると、妙に親近感がわいてきました。音がどのように似ているのか、何か法則があるのか、もう少し調べたいと思います。
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