ベトナム語の「息」「空気」に関係する単語にはある法則があります。
[h-]からはじまる単語が多い
それは「息」「空気」「発声」系の単語は子音の[h-]からはじまる単語が多い、つまり「は行音が多い」ということです。
実際の例をみてみましょう。
「息」「空気」に関係する単語例
- hát=歌う
- hút=(たばこなどを口から)吸う
- hít=(鼻から息を)吸う
- ho=せきをする
- hơi=空気、気体
- hét=大声でどなる、いばる
- hò=叫ぶ
- hắt xì=くしゃみをする
- hấp=蒸す
- hô hấp=呼吸する
※漢越でもそのまま【呼吸】 - hót=(小鳥が)さえずる、鳴く
- há=(口を)大きく開ける
- hở=(口が)半開きの
※háやhởは「空気が口から漏れている→口が開いている」と考える
どうでしょうか。呼吸、息、発声に関する単語は総じて[h-]の音から始まっているのがわかりますね。
音から見えてくる法則
もともとベトナム語の子音[h-]や日本語の「は行」は、息を「はー」と吐くように、舌の力を抜いて発音します。
[h-]の発音そのものが口の呼吸、息と深く関わっているので、「息」「空気」に関係している単語は[h-]からはじまるものが多い、と考えられます。
ベトナム語は「音」の切り口からでも単語の関連性がみえるということです。
まとめ
ベトナム語の「息」「空気」に関係する単語は子音の[h-]からはじまるものが多い。
コメントを残す