vol.386 声調が苦手な人に欠けている視点「のどを詰める、詰めない」とは??

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ベトナム語の声調は発音の核です。声調をきちんと理解し、発音できないとベトナム語は絶対に上手に話せるようになりません。

声調は音の高低によって意味を区別します。ただ単に高く上げる、低く下げるだけでなく、 その声調が全体で高い音の領域に属するのか、低い領域に属するのかも意識しなければなりません。

vol. 362 声調は「高・低」の二つに分けよ!

2018.04.02

しかし、ベトナム語の声調は音の高低がすべてではありません。実は音の高低の分類以外にももうひとつ大事なポイントがあります。

それは「のどを詰めるか詰めないか」という見方です。

のどを詰める、詰めない声調って?

「のどを詰める」とは、喉の奥にある声帯をきちんと閉じて息の流れを止めることです。

のどを詰める音で一番わかりやすいのは、日本語の促音(そくおん)といわれる小さい「っ」の音です。 らっかん、まったく、いっぱい…など小さい「っ」の後の文字を言わずに止めてみると、のどを詰める音の感覚がわかるかと思います。

ベトナム語でのどを詰めて発音しなければならない声調は「倒れる声調」と「重い声調」の2つです。maの例でいうとmãとmạです。

のどを詰めない声調は「平らな声調」、「鋭い声調」、「懸かる声調」、「問う声調」です。maの例でいうとma, má, mà, mảの4つです。

つまりmãとmạの声調の時には小さい「っ」を入れるようにのどを詰めて発音し、ma, má, mà, mảの声調の時には「ー(のばし棒)」を入れる感じで息の流れを止めずにやや長めに伸ばして発音しなければならないということです。

のどを詰める声調の練習方法

のどを詰めない声調はただ伸ばすだけなので簡単ですが、のどを詰める声調は少し練習が必要です。

これは2息で言う、つまり2つの音に分けて発音するやり方があります。

倒れる声調の場合

例えばmãは「①マッ/②ア⤴」のように小さい「ッ」を境にして、「①マッ」と「②ア⤴」の2音に分けることができます。ポイントは①の「マッ」よりも②の「ア」のほうをさらに高めに発音することです。

マッ/ア⤴と2回に分けて発音できたら、今度は1音にするために①マッと②ア⤴をつなげる形で素早く「マッア⤴」と言うとのどを詰めた高い声調のmãになります。

重い声調の場合

mạの音も「①マ↘/②アッ⤵」のように2回の音に分けます。重い声調の場合は最後に小さい「っ」を入れることに注意して下さい。

そして①の「マ↘」よりも②の「アッ⤵」を更に低く沈み込むようにのどを詰めて発音します。この時にお腹に力を入れて顎を引きながらやると出しやすくなります。

マ↘/アッ⤵と2回に分けた発音に慣れてきたら今度はそれをつなげるようにして素早く最後にのどを詰めて言うとmạの発音ができあがります。

この時に「マッ!」のように短く言い切らないで下さい。低く重い発音になりながらも一定の長さを保って下さい。

どちらの声調も、最初は2音(2回)に分け、それができたら1音(1回)で(のどを詰めることを忘れずに)素早く言う練習が効果的です。

声調が苦手な人に欠けている視点

もうすでにおわかりかと思いますが、ベトナム語の6つの声調は「のどを詰める、詰めない」という見方の他に、「音の上がり下がり」や「音の高低」という区別も当然意識して発音する必要があります。

声調が苦手な人はほとんどが「音の上がり下がり(上昇するとか下降するとか)」しか意識していません。「音の高低」や「のどを詰める、詰めない」という視点が欠けています。

かといってネイティブも「のどを詰める、詰めない」という動作は無意識にできてしまっているため、客観的に突き詰めて教えることも難しいです。ネイティブに発音を教わることが必ずしも外国人にとって絶対的に良いというわけではないのです。

ベトナム語の声調は「音の上がり下がり」、「音の高低(領域)」、「のどを詰める、詰めない」という3つの見方を意識して発音することによってはじめてネイティブに近いきれいな声調の発音をすることができるのです。

まとめ

・ベトナム語の声調には「のどをつめる、つめない」という見方もある。

・のどを詰めて発音しなければならない声調は「倒れる声調」と「重い声調」の2つ。

・のどを詰めない声調は「平らな声調」、「鋭い声調」、「懸かる声調」、「問う声調」の4つ。

・のどを詰める声調は日本語の小さい「っ」を入れて言ってみる。

・のどを詰めない声調は「ー(のばし棒)」を入れて言ってみる。

・のどを詰める声調は、最初は2音(2回)に分けて練習し、それに慣れてきたら1音(1回)につなげて素早く言ってみる。

・ベトナム語の声調は「音の上がり下がり」、「音の高低」、「のどを詰める、詰めない」という3つの見方を意識して発音する必要がある。

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3 件のコメント

  • こんにちは。màとmảのちがいがまだ分かりません。
    詰まるか詰まらないかではなく、ナチュラルスピードだとmảは上がらないとなると高低の違いでもないとおもうのですが。どう区別するのでしょう?

    • màは低いところから始まって平坦に下がっていきます。「まぁまぁ落ち着いて」という時の「まぁ」です。mảは低いところから始まって下降したあと少し上昇します。「あぁ〜あ嫌だなぁ」という時の「あぁ〜ぁ」のように下がって上がる感じです。

  • ありがとうございます。ảは特に語中やナチュラルスピードだと最後に上昇しないと思います。となると違いはàは低いところから平坦に下がる。ảは低いところから下降する。という微妙な違いだけなんでしょうか?それともほかに本質的に違う所やはっきり区別して発音する特徴があるのでしょうか。

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