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vol.414 文の最後にそえる2人称の役割

参考書などでは一切明文化されていませんが日常会話では当たり前のように使う「会話の最後の2人称」の構造と役割を紹介します。

構造

一般化した構造は以下のようになります。

構造はシンプルで簡単です。文というのは肯定文、疑問文、否定文全ての文がこれます。さらに2N(=2人称)の後には名前を置くこともできます。

役割

「会話の最後の2人称」の主な役割は以下の3つです。

  1. 聞き手に注意喚起をさせる
  2. 親しみをこめる
  3. (年下が年上に用いて)敬意を表す

①は文の最後に相手の2人称を添えることによって相手に注意喚起をさせます。文頭での「2人称+ơi」の文末バージョンだと思って下さい。

②、③については文の最後に言葉を加えることによって相手に対して親しみや敬意を付与することができます。

※ベトナム語は同じ意味の場合、言葉の数が少なければ少ないほど冷たく、ぶしつけな印象を与え、言葉の数が多ければ多いほど親しみや敬意を込めた印象を与えることができます。

・tính tiền đi, . (注意喚起)
お会計よろしく。

・dạ, không được, anh.(敬意)
いいえ、できません。

・con tên là gì, con? (親しみ)
君は名前なんて言うの?

・cái này là cái gì, em?(注意喚起+親しみ)
これはいったい何?

・cháu hiểu rồi, . (親しみ+敬意)
理解できました。

最後の二人称は日本語に訳すと不自然になる場合が多いので基本的には訳出不要です。ただし文に込められたニュアンスはきちんと理解しておきましょう。

2人称+名前でもok

文の最後の2人称に加えて名前を入れることもできます。名前を加えるとより相手に注目させ、丁寧で親しみを込めた言い方になります。

・bây giờ là mấy giờ, chị Thu Thủy?
今何時ですか、トゥートゥイーさん。

・dạo này cô đang làm gì, cô Lan?
最近あなたは何をしてるの、ランさん。

・anh không nên làm việc ở đó, anh Yamada.
あなたはそこで働かないほうがいいよ、山田さん。

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例文ではわかりやすくするためにあえて名前の部分まで訳していますが、実際に日本語にすると少し不自然になるので訳出しなくてもかまいません。

まとめ

「会話の最後の2人称」の役割は3つあります。最後に2人称を入れるだけでよりネイティブらしい表現になるのでぜひ覚えておきましょう。

  1. 聞き手に注意喚起をさせる
  2. 親しみをこめる
  3. (年下が年上に用いて)敬意を表す