日常会話でよく使う表現を紹介します。今回は距離の言い方です。
距離の言い方の基本形
A cách B+距離 「AはBから~離れている」 ※A, Bには場所が入る
距離の表現に必要なキーワードは「cách」です。cáchは「(空間的に)離れる、隔たる」という意味の動詞で、漢越では【隔】です。漢字をあてるとわかりやすいですね。
・nhà tôi cách chợ Bến Thành 2km(※1).
私の家はベンタイン市場から2km離れています。
・Mỹ Tho cách Tp HCM(※2) 60km.
ミトーはホーチミン市から60km離れています。
※2 Tp HCMはthành phố Hồ Chí Minhの頭文字をとった略語です。
「A cách B+距離」の文の構造自体は簡単です。この文はベトナム語文型の典型であるS+V+O(主語+動詞+目的語)の形です。cáchがVなので文型通りに訳すと「SがOを離している、隔てている」となります。それに距離の追加情報が副詞的に入って「SがOを~[距離] 離している、隔てている⇒SはOから~離れている」となるわけです。日本語の訳で考えるとこの文の構造が見えにくくなるので注意しましょう。
さらに方角も追加可能
応用表現として距離の後ろに「hướng về~」や「về phía~」を使って方角も追加することができます。これも副詞的に「A cách B」の文の追加情報として後ろにくっついてる形になります。
・Sơn La cách Hà Nội 300km về phía tây bắc.
ソンラはハノイから北西方向に300km離れています。
距離を聞く場合
「bao nhiêu」や「bao xa」を使って距離がどのくらい離れているのか聞くことができます。
・nhà em cách đây bao nhiêu km?
君の家はここから何キロ離れていますか?
・cách đây bao xa?
ここからどれくらい(の距離)ですか?
二つ目の例文の「cách đây bao xa?」は一種の定型表現なので文まるごと覚えておきましょう。
まとめ
・距離の言い方の基本形は「A cách B+距離=AはBから~離れている」
・応用表現として距離の後ろに方角も追加可能。
・距離を聞きたい場合は「cách đây bao xa?」が便利。