みなさんはbậtの意味を知ってますか?
bậtのような一見地味な単語でも実は色々な意味を持っています。
多義語の覚え方の基本はその語彙のコア(核)となる意味を捉えることです。
コアさえ覚えれば意味を派生させて連想することができ、わざわざたくさんある意味を覚える必要がなくなります。
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bậtは“カチッ”!?
bậtのコアは「イグニッション(点火)」です。スイッチのようなものを“カチッ”と入れて何かが生じるイメージです。
bậtを発音してみるとわかりますが「バッ」という音の語感は点火するときの感じと似ています。
ベトナム語は発音の語感と語の持つ意味が関連していることがままあります。これは決して偶然ではありません。
ではbậtのコア=〈イグニッション(点火)の“カチッ”〉というのを頭に入れて以下の派生する意味を見てみましょう。
bậtの用法
①スイッチをつける、onにする
一番よく使われる意味です。〈点火〉→スイッチが入る、というふうにコアからもすぐに連想できます。
対義語は「tắt=スイッチを消す、offにする」ですね。
・bật đèn
電気をつける
・bật tivi
テレビをつける
・bật máy lạnh
クーラーをつける
②突然〜しだす
bậtの後にある特定の動詞がくると「突然〜しだす」という意味になります。
これも〈点火〉→突然スイッチが入ってある動作をする、というイメージで考えましょう。
・bật khóc
突然泣き出す
・bật cười
突然笑い出す
・bật dậy
勢いよく立ち上がる
③弾(はじ)く、弾(ひ)く、打つ
ライターなど〈点火〉するときには必ず「弾く、打つ」ような指の動作をします。
・bật lửa
ライター ※名詞です
・bật dây đàn
(ギターなどの)弦を弾く
・bật nắp chai
瓶の栓を抜く
④はっきりさせる
ある特定の動詞や形容詞の後ろに bậtが置かれると「あらわす、はっきりさせる」という意味になります。
〈点火〉する→その部分がはっきり、くっきりと際立つ、と連想させましょう。
・nổi bật
目立つ、際立つ
・in bật
くっきりと印刷する
・nêu bật vấn đề
問題を指摘する、明らかにする
まとめ
bậtのコアは〈イグニッション(点火)の“カチッ”〉です。発音の語感と関連させて覚えておきましょう。
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