ベトナム語には「店」と訳せる単語がいくつもあります。
quán, cửa hàng, hiệu, tiệm…などなど、それぞれどう違うのか、どのように使い分ければいいのかを分かりやすくまとめてみました。
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店のいろいろ
①quán=小さな飲食店
quánは小規模な飲食店を表します。個人経営の飲食店はほとんどがquánです。
また、quánは漢越で【館(カン)】です。発音も意味も連想できて覚えやすいですね。
ちなみにquánの規模が大きくなったのがnhà hàng(=レストラン)です。
・quán cà phê
喫茶店
・quán phở
フォー屋
・quán cơm
食堂、ごはん屋
②cửa hàng=小売店
cửa hàngは商品の扱う範囲が広く、品数の多い小売店をさします。「お店」という意味では最もよく使われる単語です。
cửaは「扉」、hàngは「商品」です。なので本質的な意味としては「商品を売るお店」となります。
・cửa hàng tiện lợi
コンビニエンスストア
・cửa hàng tạp hóa
日用雑貨店
・cửa hàng điện thoại
携帯ショップ
③hiệu=サービス系の小さい店舗
hiệuは小規模で、主にサービスを売る店です。cửa hiệuともいいます。
商品がメインというよりは、サービスにやや比重が置かれたタイプの店です。
ちなみにhiệuは漢越で【号】という字がきます。【号】には「名称、しるし」という意味があります。
・hiệu cắt tóc
理髪店
・hiệu thuốc
薬局
※nhà thuốcともいう
・hiệu ảnh
写真屋
④tiệm=店舗
基本的な意味はcửa hàngと同じです。cửa hàngよりも清潔感があり、少し豪華で規模が大きい印象を与えます。
ただし使用頻度はcửa hàngよりも低いです。
・tiệm vàng
ゴールドショップ
・tiệm bánh
パン屋
・tiệm may
仕立て屋
⑤đại lý=代理店
đại lýは「代理店」です。特定の会社と契約を結び、商品取引の仲介をするお店になります。
đại lýを発音してみればすぐにわかるかと思いますが、漢越で【代理】と書きます。発音も意味もそのままなので非常に覚えやすいですね。
・đại lý gạo
お米代理店
・đại lý vé máy bay
飛行機チケット代理店
・đại lý gas
ガス代理店
※日本ではガス業者と契約してガスを使いますが、ベトナムではプロパンガスのボンベをđại lý gasなどから自分で購入してガスを使います。
まとめ cửa hàng, hiệu, tiệmの意味は同じ?
・quán=小さな飲食店
・cửa hàng=小売店
・hiệu=サービス系の小さい店舗
・tiệm=店舗
・đại lý=代理店
※cửa hàng, hiệu, tiệmには厳密な違いはほぼありません。辞書で調べても意味はそれぞれ同じと出ます。看板での名称は店主の好みや感覚で選んでいると考えられます。
いつも楽しく拝読しております。
毎回、実際的な生きたベトナム語をご紹介頂き、明解な詳しい解説を下さって、ありがとうございます。
こちらのコメント欄にメッセージすることではないのですが失礼致します。
先日ベトナム語レッスンのページから申し込みさせて頂いたのですが未だご返信頂けていないので不着トラブルかと思い、改めてご連絡させて頂きました。
もしご多忙でいらっしゃいましたら申し訳ございません。
ご一報頂けましたら幸いに存じます。宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。
先ほどメールのほうに送らせていただきました。ご確認ください。
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