vol.337 ベトナム語のスペルのつづり方(cách đánh vần) ~3文字以上の単語の場合~
前回の続きです。ベトナム語の単語のほとんどは3文字以上なのでcách đánh vầnはむしろここからが本番です。2文字の単語の場合よりもやり方が複雑で、例外項目もありますのでていねいにみていきましょう。
前回の続きです。ベトナム語の単語のほとんどは3文字以上なのでcách đánh vầnはむしろここからが本番です。2文字の単語の場合よりもやり方が複雑で、例外項目もありますのでていねいにみていきましょう。
ベトナム語のスペルのつづり方(=cách đánh vần)を紹介します。これはベトナム人がベトナム語のスペルを口頭で言う場合に使われる方法です。cáchは「方法」、đánh vầnは「スペルを書く」という意味です。例えばベトナム人と会話していて、知らない単語が出てきたときに、「その単語のスペルはどう書くの?」とあなたが聞いたとします。その場にペンとメモがあればベトナム人にスペルを書いてもらうことができますが、手元に何もない時は口頭でスペルを伝えるしかありません。その時にベトナム人はこのcách đánh vầnという方法を用います。
ベトナム語はアルファベットを使っています。しかしA, B, Cは英語のように「エー、ビー、シー」とは読みません。各母音や子音の発音を知っている人でも、そのもとになるアルファベットの単独での読み方を知っている人はあまりいません。ベトナム語のアルファベットの読み方はベトナム人が小学校1年生の時(最近では小学校に上がる前の幼児期)に習う事柄です。なので我々のようなベトナム語を学習中の外国人もこの機会にしっかり覚えておかなければなりません。
日本人でベトナム語の発音が上手くいかない人の多くは、声調など音の高低ばかりに気を取られてしまい、ベトナム語の「母音」に意識が向けられていません。特に「母音の音の長さ」を気にして発音しようとしている人はほとんどいません。母音はベトナム語の単語に「いつでも、絶対、100%」組み込まれている発音のパーツです。母音はどの単語も必ず持っている必須のパーツなので、徹底して発音のルールを理解し、練習しなければなりません。
意味は簡単なのに発音はとっても難しい単語を集めてみました。特にベトナム語の発音が苦手な人にとっては頭が痛くなるものばかりです。上手に発音ができるためのポイントもつけておきましたのでこの機会に発音をきちんと学んで下さい。
ベトナム人と飲み会に行ったことある人なら誰でも知ってる乾杯のフレーズ「モッ!ハイ!バー! ヨー!」の“ヨー!”とはいったいどういう意味なのでしょうか?
北部弁や南部弁の違いによく発音や語彙の差異があげられます。しかし発音や語彙以外にもそれぞれの地域に存在する独特の法則というものも存在します。今回は南部方言における三人称の省略法則を紹介します。
中部方言は非常になまりが強く、独特の発音を保持していると言われています。ではそのなまりが強いとは具体的にどういうことなのでしょうか。今回は中部方言の“声調”に焦点をあて、独特ななまりの正体を突き止めてみましょう。
前回は中部で使われている単語について紹介しましたが、中部方言を学ぶ前に、1つの素朴な疑問が浮かび上がります。そもそも中部方言の“中部”ってどこからどこまでを指すの? ということです。みなさんもなんとなくはわかると思いますが、具体的にどこからどこまでの範囲を指すかはほとんどの人がわからないと思います。中部方言について語る前に、中部という地域の定義について考えなければなりません。実は中部の定義は地理的な区分と言語的な区分とで違いがあるんです。
ベトナムの中部方言はわかりにくく、ベトナム人同士ですら会話が難しい、とよく言われます。中部方言はベトナム語とは別の言語である、という人さえいます。このようになぜ中部方言は難しいと言われるのでしょうか?今回は語彙に焦点を当て、中部弁の謎に迫ってみましょう。
日本人にとってはやや難しい[ng- , ngh-]の子音の発音のコツを紹介します。
母音と子音の発音もちゃんと勉強して、きちんと発音しているはずなのにベトナム人に通じない時があったりしませんか?それはもしかしたらあなたの発音の詰めがまだ甘いのかもしれません。メインの母音や子音に隠れて意外と見落とされがちなのが「二重母音」の発音です。二重母音の発音もしっかり理解して発音を完璧にしましょう。
17個目の子音[g-, gh-]を紹介します。[g-, gh-]の発音は[Kh-]の舌の位置でのどの奥から強く出す「ガ」行です。まず[kh-]の子音の発音を思い出してください。[kh-]の発音はおっさんがタンを絡めて「カーッ、ペッ!!」と吐き出すときの「カ」でした。その時の舌の位置を確かめてください。
子音の[d-]、[gi-]の発音を紹介します。[d-]と[gi-]は北部弁ではザ行になり、南部弁ではヤ行になります。[d-]、[gi-]の音がザ行なのかヤ行なのか聞き分けできるだけでも北部の人か南部の人かがすぐわかるのでベトナム人の会話を注意して聞いてみよう。
子音の[x-]と[s-]を紹介します。[x-]は日本語の「サ」行でOKです。最初はxaを「サー」と読むことに戸惑うかもしれませんが、使っていればすぐになれます。[s-]のほうは正書法や南部弁ではちょっと難しいです。[r]の発音の時のように舌を巻いて「サー」と言います。少しこもったかんじの「シャ」になればOKです。
[v-]の発音は前回やった⑪の[ph-]の発音ができれば簡単です。[ph-]の時と同じように前歯と下唇をくっつけたまま(※噛まない)、「ヴ」と言う。舌唇が少しバイブレーションすればOKです。
11個目の頭子音[ph-]の発音を紹介します。[ph-]は英語の[f]の発音と同じです。英語の[f]の発音はよく「下唇を噛む」と教わりますが、噛むのではなく、前歯と下唇をくっつける程度でいいと思います。前歯と下唇をくっつけた状態で「フー」と息を出せば自然な[f]の発音になります。
「ベトナム語では発音が何よりも大事」。繰り返しこのブログで言ってきたことですが、その理由を今回は「表意文字と表音文字」というアプローチから説明したいと思います。
ベトナム語で新たに覚えなければならない発音ルールは約40個です。この40の発音ルールを覚えてしまえばすべてのベトナム語の発音ができるようになります。文法や単語よりもこの40の発音ルールを覚えるほうが先です。その40個のルールのうち声調6個と母音11個の計17個のルールを特に最優先で覚えましょう。
すべてのベトナム語の単語は[①頭子音+②母音+③末子音+④声調]の4つの発音パーツからできています。ベトナム語の発音がきちんとできるようになるためにはこの4つのパーツをそれぞれ覚えなければなりません。