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vol.18 母音総まとめ ~母音の理解なくしてベトナム語の上達なし~

ベトナム語の発音の核となる11個の母音のポイントをまとめました。6つの声調と合わせて必ず最初に集中して勉強しましょう。

「あ」グループ

a

これ以上大きく開けられないくらい広く、大きい「あ」。「ああ言えばこう言う」の時の「あ」。あくびしたときのように舌を少し下げて言うとこの音が出しやすくなります。

ă

「a」の短母音。「a」の半分くらいの長さで短く発音する。口の形や舌の位置は「a」と同じ。「ă」は単独では「á」と発音する。

※音声は単語の「ăn」を用いています。

「い」グループ

i(y)

日本語の「い」より唇を横に引っ張る。志村けんの「アイ~ン」の「イ~」の時のように唇を限界まで平たくしてみましょう。

「y」はベトナム語では母音扱いされます。発音は「i」と同じです。ただしある条件下では長さが異なります。

「う」グループ

u

日本語の「う」より口をすぼませ、唇を前に突き出してキスするような「う」。舌先を下げ、舌の根元を奥に引いて言うとこの音が出しやすくなります。

ư

非円唇音(ひえんしんおん)の「う」。「い」の口で「う」と発音する。最初は両手で唇を横に引っ張って「う」と言うといいでしょう。

ボディーブローを食らった時の思わず出る「うっ」の時のような口の形にする。

「え」グループ

e

これ以上大きく開けられないくらい広く、大きい「え」。ヤギの鳴き声のように「 メェ~」と言う「え」。 最初は両手を使って唇を左右にひっぱって「えー」と言うとよいでしょう。

ê

「e」より狭い「え」、日本語の「え」と口の形はほぼ変わらない。音の長さは「e」と同じ。

「お」グループ

o

これ以上大きく開けられないくらい広く、大きい「お」。にわとりの鳴き声のように口を縦に大きく言う「お」。舌の根元を下げて奥に引きながら言うとこの音が出しやすくなります。

実際ににわとりの鳴き声はベトナム語で「ò ó o」と言います。

ô

oより口を狭くする「お」。日本語の「お」より口をすぼませる。「ほぉ〜、そうですか〜」と言うときの「ぉ」。音の長さは「o」と同じ。

ơ

非円唇音の「お」。口を半開きにして、ゲップした時のように口をダラ〜ンとした状態であまり力を入れないで言う「お」。舌の位置は舌先を浮かせて口内の真ん中に置くようにする。

â

「ơ」の短母音。「ơ」の半分くらいの長さで短く発音する。口の形や舌の位置は「ơ」と同じ。「â」は単独では「ớ」と発音する。

※音声は単語のânを用いています。

まとめ

母音は声調と並んでベトナム語の発音の核となります。

そしてその発音はリーディングやリスニングなどベトナム語全体の能力の核となるので、母音と声調の理解なくしてベトナム語の上達はありえません。繰り返し発音して確実に自分のものにしましょう。

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