日本語を勉強しているベトナム人に悩みを聞くと「敬語が難しい」という意見をよく聞きます。確かに日本語は尊敬語やら謙譲語やら敬語がたくさんあって大変ですね。正直トマトもきちんとした敬語を使えているのか自信がありません(笑)。
さて、対してベトナム語の敬語はどうなのでしょうか?
ベトナム語は年齢に応じて人称代名詞を変えなきゃいけないし、目上の人への表現も色々あるからベトナム語の敬語もなんだか複雑そう…と思うかもしれません。
しかし、ベトナム語の敬語の作り方は実は超簡単なんです。
敬語は文末に「ạ」を加えるだけ!
作り方は簡単です。文の最後に「ạ」という単語をつけるだけ。ạは尊敬、丁寧さを伝える語気詞(trợ từ)です。この一語を加えるだけで文全体に尊敬、丁寧さを表すことができます。
語気詞って何だっけ?って人は以下の関連記事を見てください。
ạは肯定文でも否定文でも疑問文でもどんな文の文末にも置くことができます。
・chào ông ạ.
おはようございます。
・anh có mệt không ạ?
お疲れでしょうか?
・em cảm ơn ạ.
どうもありがとうございます。
・dạ, không được ạ.
いいえ、できません。
・em hỏi một chút được không ạ?
少しお聞きしたいことがあるのですがいいですか?
このạは礼儀礼節を重んじる北部ではめちゃくちゃ使われます。トマトも北部に住んでいた時には北部の人の「dạ vâng ạ」を耳にタコができるほどたくさん聞かされました。
目上の人としゃべる時はとりあえず文の最後にạを加えれば失礼にはあたりません。ただしạをつけなかったからといって無礼になるわけではありません。あくまでạをつけたら尊敬、丁寧になるよというだけです。
敬語のạは覚えやすいし、かなり使いやすいです。ぜひ実践で試してみましょう!
まとめ
ベトナム語の敬語は文末に「ạ」を加えるだけ!
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